【ラノベ感想】僕の学園生活はまだ始まったばかりだ
著:岡本 タクヤ イラスト:のん
「はっきり言って二人は僕のコミュ力の低さをなめているね」
ファミ通文庫2013年6月の新刊。約3年1ヶ月2週間半の積み。『武装中学生2045 -夏-』3巻からは2年8ヶ月、岡本さんが復活。
本作は元々はファミ通文庫にて刊行された『部活アンソロジー2「春」』に収録されている短編『僕たちの部活動はまだ始まったばかりだ!』を長編として再構成したもの。
短編のギャグセンスが良かったので購入。
イラストはアンソロの表紙を描いていたのんさんですね。
あらゆる物事に天才的な才能を発揮するが故に、自分の居場所を作ることが出来ない主人公、高橋。
そんな高橋に目をつけた部活動管理委員会の少女、佐藤さんは自分の野望のために彼をこきつかうことにする。高橋は嫌々ながらも様々な部活動と渡り合っていくが……。
舞台となる八百万学園は多種多様な部活動が存在していて、そのため校内に部活動の一貫として営業している喫茶店やらラーメン屋やら蕎麦屋やらがある。
部活動や委員会に参加していない者はゴミクズ以下の扱いを受けるというのはアレだが、それを除けば凄く楽しそうなんですが……。
特にラーメン屋のコンサルティングの下り、凄い好き。豚の餌ラーメンが不意打ち過ぎて電車の中で吹き出しちまったぜ。
ぼっち過ぎて高橋が編み出し続けているライフハックと呼ばれる技の数々。ライフハックって呼び方、格好良過ぎて笑う。
中盤で唐突にブルマが落ちていたシーン、忘れた頃に終盤で回収するのズルいでしょw
最後はちょっと良い話だなー、みたいな感じで終わらせているのが心憎い。近藤君が良い味出してんだよな。このテンプレートなら何冊でも続けられそうだったんだがなぁ。
そんな具合で『僕の学園生活はまだ始まったばかりだ!』でした。是非シリーズ化してほしい!と思ったけど、今更思ったところで無理な話なんだよなぁ……。
そういや最近、ファミ通文庫はアンソロジー出さないですね。まぁ、手間隙かけて編集するより、なろうから引っ張ってきたり、ソシャゲのノベライズを出している方が手堅いから仕方ないよな……。
燃:A- 萌:A 笑:A+ 総:A+
著者リンク
・学園者! ~風紀委員と青春泥棒~(ガガガ文庫、2019/05)
僕の学園生活はまだ始まったばかりだ! (ファミ通文庫) | |
岡本タクヤ のん
エンターブレイン 2013-06-29 |
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