【ボーダー感想】君に恋をするなんて、ありえないはずだった【1巻】
著:筏田 かつら(いかだ) イラスト:U35
「案外二人とも似たもの同士なんじゃないかなって気がするよ、私は」
甘酸っぺぇ!!
宝島社文庫2017年3月の新刊。約1週間半の積み。第4回ネット小説大賞献本を頂きました。有り難うございます。
ネット小説大賞って何ぞやと思ったら、なろうコンの名前が変わったのか。ってか、そもそもなろう小説だったのか。読み終わってから知ったわ……。
web連載時から改題していると書いてあって、元のタイトルとどう違うのかなーって見に行ったら『眼鏡とあまのじゃく ~地味なモブの俺が、なぜか派手なギャルの美少女につきまとわれてる件について~』って完全に別物じゃねーかw
いや、内容からしたら改題後の方が遥かに相応しいんだけど、それにしても変え過ぎだろ……。まずタイトルで目を惹いて読んでもらわないと始まらないというのは理解出来るが……。
地味で冴えない主人公、飯島靖貴(やすき)は、勉強合宿の夜、学年ナンバーワンの美少女である北岡恵麻が困っているところを救ったことで気に入られてしまう。
けれど彼女が話しかけてくるのはいつも学校外だけで、教室の中では知らんぷり。靖貴には恵麻の考えていることがさっぱり理解らなくて……。
も~、俺、こういう話に弱いって知ってるでしょ~。目新しい展開なんて一切無いんだけど、靖貴と恵麻の絶妙な距離感が堪らない。
基本的に靖貴の視点なんだけど、ちょっとだけ恵麻視点のシーンもあってヤキモチ焼く姿が可愛いんだよなぁ、これが。
靖貴は自己評価が低いから、恵麻がそれらしい素振りを見せても好意を感じ取れないんだよなー。おめーのことだよタコ!って思うシーンが何回もあるw
ほれほれ、どっちから告白するんだい?んン?とニヤニヤしながら読んでいたら、まさかのバッドエンドと見せかけて次巻へ続くときたもんだ。
あっぶねー、これが純正ラノベなら露骨な引きで2巻へ続くなんて普通の展開だけど、まさか一般寄りにパッケージングされた本でそんな引きをするとは思わなんだ。
ハイパーバッドエンドかと思って心臓が締め付けられたぜ……。ふざけんな!!って叫んで罵詈雑言を書き連ねるところだったわ……。
なろうを確認したところ、どうやら後1冊分くらいはありそうな模様。まさか続きはwebで、なんて世知辛いこと言いませんよね……?
燃:C 萌:A+ 笑:B- 総:A+
シリーズリンク
・君に恋をするなんて、ありえないはずだった そして、卒業(2017/07)
イラストリンク
・青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。(ガガガ文庫、2017/04)
・朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください(ファミ通文庫、2020/04)
・世々と海くんの図書館デート 恋するきつねは、さくらのバレエシューズをはいて、絵本をめくるのです。(青い鳥文庫、2020/10)
・〆切前には百合が捗る(GA文庫、2020/12)
君に恋をするなんて、ありえないはずだった (宝島社文庫) | |
筏田 かつら
宝島社 2017-03-25 |
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