魔界探偵 冥王星O ホーマーのH
著:越前 魔太郎 イラスト:redjuice
ふざけている。まったくふざけている。
【彼ら】はどこにいる?ここには人間しかいない。俺のいるこのステージでは、人間が殺し合い、喰い合おうとしている。【彼ら】の希望通りに、息を殺し、肉を酷使し、神経をすり減らして。殺すのも死ぬのも俺たちだ。誰が勝ったところで、【彼ら】には関係ない。どうすればいい。どうすれば俺の手は【彼ら】にとどく!【彼ら】の首根っこを捕まえて、俺の呪いと酸っぱい唾液を耳に吹き込んでやるには、どうしたらいい!
それを可能にする者は誰だ。【冥王星O】なのか。どうしたら俺はなれる。なにかを失えばなにかを得る。なにを失えばいい。なんだ!教えろ、【冥王星O】!
約1週間の積み。シリーズ第3弾。同じ講談社ノベルスでも『ヴァイオリンのV』とは雰囲気をがらっと変えてきたという印象。
ストーリーは何か捻りがあるわけでもなく、普通に『V』の続き、新しい冥王星Oが活躍する話でした。また、劇中で交代するんじゃないかとちょっとドキドキしたけども。
今回はミステリーもバトルも控えめ。前2作に比べて、ちょっとインパクトが薄かったかな。
ライバルキャラのような立ち位置の【右手を隠す男】ってのが登場するわけだけど、今後も顔を出すことになるんだろうか。ラストで【流れ星ヒュー】とかいう恐ろしくダサい名前に変わったが……。
次は電撃文庫MAGAZINE2010年7月号掲載『フィータスのF』。
ところで、8月公開の映画『NECK』は観るべきなの?越前魔太郎だけじゃなくて、【冥王星O】も出るって話だし。
で、『NECK』は『NECK』で色々本が出るみたいなんだよな。うーむ……。
秋には舞城さんが執筆するらしいけど、それでシリーズ完結するんだろうか。それとも折り返しか。
燃:B 萌:C+ 笑:C 総:B+
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