【ボーダー感想】京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし

京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし (宝島社文庫)

著:柏 てん イラスト:細居 美恵子

「あんまり優しくされると、おばさん勘違いしちゃうかもよ?」

宝島社文庫2017年8月の新刊。約3日の積み。献本を頂きました。有り難うございます。
著者の柏さんはweb小説畑出身の人なのかな。ビーンズ文庫やレジーナブックスで本を出しているので女性向けがメインなのか。

仕事と彼氏を同時に失った主人公れんげは京都へ傷心旅行。そこで出会ったのは古町屋に住む気弱そうな大学生男子とお喋りな黒狐で……。
様々な甘味や怪異が登場する連作短編集風味のお話。

みんなー!京都が舞台の小説だぞー!とは言いながらも個人的には特に拘らない部分である。
結論から申し上げると中途半端な内容だなーと。

主な要素として、

・アラサー女と男子大学生の恋愛模様
・京都の甘味食べ歩き
・歴史ある京都に潜む怪異

が挙げられるが、それをほぼほぼ独立させたまま展開させているから、どの方面に対しても薄味になってしまっている。
折角、年の差恋愛ものかと思ってwktkしたというのに。これからそうなりそうかも?という雰囲気だけはあるが……。

これだったら怪異要素は抜きにして、れんげと虎太郎が京都の甘味を食べ歩く内に絆を深めていく……という単純な内容で良かったのでは……。

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:A-

イラストリンク
幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。(KADOKAWAブックス、2016/08)

京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし (宝島社文庫)
京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし (宝島社文庫) 柏 てん 細居 美恵子

宝島社 2017-08-04
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Posted by お亀納豆