【ラノベ】天使の3P!×11【11巻/最終巻/感想】
著:蒼山 サグ イラスト:てぃんくる
「お前はこの期に及んでまだそんなことを言っているのか。もぐぞ」
「固結びにするぞ」
2018年2月の新刊。約4日の積み。半年振りの新刊。
表紙は潤。リヤン・ド・ファミユの集合絵でも良かったかもな……。
さて、キッズロックフェスの予選通過に向けて練習を始めた矢先、決定的な亀裂を迎えてしまった6人の少女達。
響は彼女達の支えるべく奮闘するが……。
あれ、何だかピンナップから最終巻っぽい雰囲気が出てるなーと思い、更に本編も読めば読むほど、これ最終巻じゃね……?という疑惑が湧いてきて、後書きまで辿り着いたら、やっぱり最終巻でござった。
正確には長編としてはこれで終わりって話だけど、実質最終巻だよな……。
うーん、これで終わり……?蒼山さんとしては好きになり過ぎた登場人物達にこれ以上、長編の題材になるような試練を与えたくないってことだったけど、どうにも消化不良感が否めない。
前巻の引きの時点で完結が近そうな雰囲気ではあったが、ここまでバタバタバタっと片付いてしまうとは……。
響と潤達のやりとりも薄いし、桜花との関係性も結局ふわっとしたまま。ライブシーンの描写ももうちょっと丁寧でも良かったんでは……。
ページ数も200ページちょいしかないので、もうちょっと膨らませることは可能だった筈なのだが……。
アニメも終わったし、さっさと畳むぜ!ってことなんだろうか。いやしかし最近の風潮であれば、新シリーズを平行して始めてから畳むものだと思うが……。
総評
そんな具合でアニメ化もされたロリポップシンフォニー、電撃文庫『天使の3P!』
全11巻、これにてフィナーレ。足掛け5年8ヶ月。
もしかしたら短編集なんかが出るかもしれないけど確証が無いので一度書いておきたいと思います。
蒼山サグさんといえば小学生という風潮をより強固にしたシリーズと言える。ただし『ロウきゅーぶ!』に比べて、高校生ヒロインの立場が強かった印象。
桜花との関係は大変甘酸っぱい感じで、弊社倒産しそう(混乱)
音楽という文字媒体では扱い難いテーマでよくメディアミックスまで漕ぎ着けたよなぁ。やはり自分の趣味を活かして執筆するのが強いってことなのかしらん。
水野さんと石動さんにはもっと出番あっても良かったのでは。良いキャラしてそうだし、もっと賑やかしてほしかった。
次もまた小学生なんだろうか……。
燃:C 萌:A 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・天使の3P!×10(2017/07)
著者リンク
・ゴスロリ卓球(2018/09)
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天使の3P!×11 (電撃文庫) | |
蒼山 サグ てぃんくる
KADOKAWA 2018-02-10 |
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