七花、時跳び! Time-Travel at the After School
著:久住 四季 イラスト:明星 かがよ
「あの先輩。実は今まで内緒にしてたんですけど」
「なんだよ」
「わたし、一番好きなモビルスーツはνガンダムじゃなくてヤクトミラージュなんです!」
「いやそれモビルスーツじゃなくてモーターヘッドだからね?」
今のラノベのメインターゲットの世代ってモーターヘッド知ってるんだろーか。
電撃文庫2010年5月の新刊。タイトルの「七花」は「しちか」ではなく「ななか」と読みます。ついでに名前じゃなくて名字です。
最初は買うつもりなかったんだけど、ネットの評判を見て購入しちゃいました。何だかんだで、久住さんの作品、全部持ってるなw
つーか、『鷲見ヶ原うぐいすの論証』はどーなったの?9ヶ月音沙汰が無いと思ったら、こんな新作出ちゃうし。
イラストはHJ文庫『前略。ねこと天使と同居はじめました。』の明星さんです。出たの、こっちが先だが。
内容はタイトル通り、タイムトラベルものです。久住さんって、ビックリするくらい、作品の根幹にあるものがブレないよな。
ただ、今回はいつになくポップなテンションで、ネタが多い。『ガンダム』どんだけ好きやねんw
コンソメ・ツインドライヴ味吹いたw
主人公、柊は同じ部活の後輩、七花がひょんなことからタイムトラベルが出来るようになってしまったことを知り、面白さ半分でタイムトラベルしまくるという導入。
この辺は細田監督版『時をかける少女』を思い出すわけですが。
あっちは中盤からシリアス成分を含んでくるが、こっちは最後まで優しい展開が続く。
一応、連作短編形式で、タイムトラベルにまつわるお約束が詰め込まれている印象。
ドカンと面白いわけではないが、サクサク読めて楽しい作品。
終盤のLOVE寄せ爆弾が堪りませんな。
これ、シリーズものなのかなぁ。まだ解明していない謎が残ってるけど、別にどうでも良いことだと言えば、どうでも良いしなぁ。
全く続きが出る気配が無いんだが……。
燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A
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