【ボーダー】十二国記 白銀の墟 玄の月 一巻【感想】
著:小野 不由美 イラスト:山田 章博
「心からお帰りをお待ちしておりました……!」
2019年10月の新刊。約1週間半の積み。18年の沈黙を破り、遂に『十二国記』シリーズが再動。今年も公式サイトで執筆中でーすという本当なんだか判らない近況報告だけで終わるんだろうと思っていたら、唐突に刊行が発表。しかも2ヶ月連続で2冊ずつ、計4巻から成る大長編ときたもんだ。
新装版だけで考えても5年7ヶ月振りってアンタ……。
でも2冊ずつ刊行ってのは贅沢だよな。2ヶ月で1冊にして8ヶ月引っ張ればいいのにw
表紙には戴へ戻った泰麒が大きく描かれている。やだ、立派になられて……。
タイトルは「しろがねのおか くろのつき」と読みます。
天の意を示す麒麟の帰還は山野に潜っていた人々を呼び戻し始める。しかし阿選の目をかいくぐりながらの驍宗捜索は生半なことではなくて……。
阿選の真意が全然読めんのだよな。困窮する民を放置すれば国は滅んでいくだけだし、しかも十二国のシステム上、麒麟が選定した王でなければ国を保ち続けることは出来ないと判っている筈だが……。
そもそも今回、阿選は名前が出て来るばかりで、本人は一切登場しないんだよな……。まさか既に死んでいたりして……。どうも他に裏で糸を引いている奴がいるような気配がしないでもない。
泰麒は麒麟としての能力を失い、使令も呼べなくなったと言っているが、蓬莱にいる時に汕子は活動してたんじゃないの?
もしかして天の思し召しで能力が復活したりする?
次は同時発売の2巻、2019年11月に3巻と4巻、2020年には短編集が出るそうです。
少なくとも今回の4冊で驍宗と泰麒の物語には決着がつくんだよね?流石にまた続いたら酷いぞ……。
燃:A 萌:C 笑:C 総:A+
シリーズリンク
・新潮文庫版 十二国記 黄昏の岸 暁の天(2014/03)
・十二国記 白銀の墟 玄の月 二巻(2019/10)
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新潮社 (2019-10-12)
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