円環少女 ⑪新世界の門

円環少女 (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫)
著:長谷 敏司 イラスト:深遊

「……今さらなんて顔してるンですカ?定価のない世界なんデスヨ。危険や仕事の値札は自分で管理しねーと、安く買いたたかれるに決まってるでショ」

約11ヶ月の積み。7ヶ月振りの新刊。表紙はメイゼルと銃を構えたきずな。
萌えカットはケイツの付き人リュカ。って、女装少年かよ!時代の風潮がこんなところにも……。

きずなは初の人殺しを経験するわ、アトランチスは浮上するわ、《九位》は核を世界中に発射しようとするわと大騒ぎ。
なのに、帯は全力でラブコメ魔法バトルアクションっぽくなってるから困る。「あのメイドの謎も明らかに!」じゃねーよw

きずなが人を殺した事実、仁から銃を手渡された意味、これだけでもう相当な鬱なのに、この後の血祭り展開がもうね、胃が痛くてね。
また、深遊さんのクオリティ高過ぎるイラストが壮絶でね。まだ絶望の底には辿り着かないのかと。
冒頭の全裸エプロンで笑ってる場合じゃない。

何とか《九位》は大撃破出来たものの、地獄と呼ばれたこの世界に神が降臨し、新世界の門が開く。
何なのこれ、ハッピーエンドなんてあり得るんだろうか……。

そんな中、全くブレないメイゼルさんのSっぷりパネぇです。
次は2010年9月、これはもうとっくに出てます。その次が2011年3月。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
円環少女 ⑫真なる悪鬼(2010/09)

角川スニーカー文庫

Posted by お亀納豆