【ラノベ】スイート☆ライン5 メモリアル卒業編【5巻/最終巻/感想/ネタバレ】
著:有沢 まみず イラスト:如月 水(RED FLAGSHIP)
勇気は最初から。
彼女の中にあった。
射手座の女の子の心の中に。
最初からあったのだ。
2012年6月の新刊。約8年7ヶ月の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は1周回って正午と永遠。ラストなんだし、スイート☆ライン全員集合の方が良かったのでは。
ピンナップはスイート☆ラインがステージ衣装で勢揃い……なんだけどトンガちゃんの存在感がエグいwwwwwwww一番後ろにいるのにwwwwwwwww
イラスト初登場だっけ。如月さん、キャラデザ難航したんじゃなかろうか……。
さて、スイート☆ライン初お披露目のイベントはもう目の前にまで迫ってきていた。レッスンに精を出すメンバー達だったが、正午は得体の知れぬ不安感に苛まれていて……。
舞はめっちゃ年上のマネージャーさんに恋していたのか……。目の前で自分の子供の可愛さ自慢されるのはそら辛いですわ……。うぅっ、切ない……(´;ω;`)
スイート☆ラインのメンバー全員を安易に正午に恋させなかったのは良い判断だったと思う。上手くバランスがとれたというか。
はるかはパッとしない先輩達から悲惨なイジメに遭ってしまい、それがきっかけでお披露目イベントがご破算に。有沢さんは実際にはこんなことはありませんってフォローしてるけど、普通にありそうなんだよなぁ。
いやしかし嫌がらせのためだけに収録現場にケチャップやマヨネーズを持ち込むモチベーションの高さはアホだよな……。
で、この事態に正午が黙っている筈もなく。落ち込んでいた正午を奮起させてくれた裕之助が良い奴過ぎて辛い。めちゃくちゃ頼りになるやんけ……。
立ち直った後の正午の行動力には目を瞠るものがある。盤面を見渡して問題点を的確に潰していくの気持ち良いよね。
正午の活躍で高く羽ばたいたスイート☆ライン。よっしゃ、これで彼女達の未来に障害は無くなった!これで勝つる!!と思いきや、その後に待っていたのは切ないお別れだった。
永遠が自分に依存し過ぎていることに気付いた正午は彼女の側から離れることを決意。ええやんけ、ずぶずぶの依存関係……楽になろうや……。何でこいつ等、こんなにストイックやねん……(´;ω;`)
エピローグは数年後、美しく成長した永遠達と正午の再会のシーンで幕を閉じる。
最後の一文、はちゃめちゃに気持ち良くて全身弾け飛んだぜ……。
総評
そんな具合で女性声優達の活躍にスポットを当てたスイートラブコメ『スイート☆ライン』全5巻、これにて完結。足掛け3年1ヶ月。刊行ペースがゆったりしていたので結構長い期間に渡っていたのね。
業界ものというよりは声優さんをヒロインとしたラブコメという趣が強い作品だったように思う。とはいえ有沢さんが『いぬかみっ!』で培った熱血成分もきっちりと染み込んでいて味わい深い。
贅沢を言えば、もう少し巻数をかけてスイート☆ラインの各メンバーのエピソードを掘り下げられたらなお良かったのだが。打ち切り完結なんかなぁ。
で、この本の刊行を最後に有沢さんは電撃文庫から姿を消しちゃうんだよなぁ。この直後は確かアニメの脚本を書いたりしてたんだよな。
2021年になって、いよいよラノベ作家として再始動するみたいだしチェックしていきたいですね。
燃:A 萌:A 笑:B 総:A+
シリーズリンク
・スイート☆ライン4 ユニット結成編(2012/02)
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