著：青田 八葉　イラスト：連

「理由はなんだ？」
「女を……守りたいっ！」
「━━ロォ━━クッ！Ｂ地区フル勃起するくらいにロックな理由だ！」

2010年６月の新刊。約10年11ヶ月３週間半の積み。３ヶ月振りの新刊。
表紙は大胆に制服をはだけたまかみさん。「はぁい、まかみさんです」って挨拶、お姉さんオーラバキバキで良い……。

さて、なかなか運命の恋人を選べない隆の元に呪法の管理者である月読が現れた。彼女の言葉で、隆とヒロイン達の心はかき乱されて……。
読むのが久し振り過ぎて、こんなにシリアス成分強めのシリーズだったっけ？話を畳むためなのかもしれんが……。

まかみさんはちょっと……となるのは強烈なストーカー気質から理解出来るが、美里を振ってウサギ……というのはどうにも違和感があるというか、途中までかなり美里の方に強く傾いていたのになぁ、と。

失いそうになって、その大切さに気付くというのはベタではあるんだけど、その点において美里とウサギの間に差があるとは思えんのだけども。

総評

そんな具合で運命の恋人とは何ぞやというスニーカー文庫『ピーチガーデン』全３巻でした。足掛け半年でさっくり終了。

あっさり読めるラブコメというスタンスを貫き通せれば良かったのかなぁ。３巻は大分血なまぐさい内容になってしまって、バランス感が……。

青田さんはこの後、『ジュエルガール』というシリーズを２冊出したっきり行方不明になった模様。うーむ……。

燃：B-　萌：A-　笑：A-　総：A-

シリーズリンク
・ピーチ・ガーデン ２.ハードラック・サクセション（2010/03）

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ピーチガーデン 3.ラスト・コノテーション (角川スニーカー文庫)