【ラノベ】小さな魔女と空飛ぶ狐【感想/ネタバレ】
著:南井 大介 イラスト:大槍 葦人
「貴女にはどれだけ苦しくても立ち向かわねばならない理由がある。そして、科学者としての責任と重圧、罪を知りました。同時に、人間の持つ誇るべき高貴さも知った。今の貴女にしか作れない何かがある筈です」
電撃文庫2010年9月の新刊。約11年3週間半の積み。デビュー作の『ピクシー・ワークス 』から実に1年振り。
1億冊突破キャンペーンでゲットしたもの。
何となく勝手に空戦ものだと思っていたんだけど、実際には戦争時における兵器開発に主眼を置いたお話で驚いた。着眼点が渋いな~。
口絵ピンナップではえっちなしまぱんで、ほうほう、これはけしからんですな……と思わせておいて、プロローグがなかなかにグロくてバランス感よw
お国柄、技術者は科学者に対して文句を言えないってつれぇな。やっぱり技術者なんてなるもんじゃないんやな……(白目)
若くして天才科学者の名をほしいままにするアンナリーサ。最初こそプライドの塊みたいな振る舞いが多いが、クラウゼに懐くようになってからは可愛かったですね。
今しか着れないからと各校の制服を着ているのも良い。
一方、ライバルとして配置されたもう1人の科学者アジャンクール。発狂しながらも妻への愛だけは失わなかったっていうのが素敵やん。最後には罪の意識から別れた奥さんに再プロポーズをしたって話で、えぇ、こっちの物語も気になるじゃないですか……。
南井さんはこの後『楠木統十郎の災難な日々』を2冊出しただけで姿を消してしまった模様。Twitterでも生存を確認出来なかったが……。
燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A
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