【ラノベ】撃路崎真咲の密室プレイ【感想/ネタバレ】
著:相生 生音 イラスト:松竜
「私は勝たせてもらうのではなく貴方と一緒に勝つんです。貴方は勝たせてやるのではなく私と一緒に勝つんです」
電撃文庫2010年11月の新刊。約11年4ヶ月の積み。『泣空ヒツギの死者蘇生学』から2年1ヶ月、ようやく相生さんが2冊目の本を刊行。
1億冊突破キャンペーンで貰ったものですね。タイトルの「撃路崎真咲」は「うつろさき・まさき」と読みます。
松竜さんは『Ⅸ』や『天使のレシピ』で電撃文庫登場済ですね。
主人公、斬ヶ宮臣哉(きりがみや・おみや)が目を覚ますと、何故か密室の中に。彼を監禁したのは撃路崎真咲と名乗る少女で、彼女はある目的のために臣哉を利用しようとしていて……。
章タイトルが平成ライダー映画のサブタイパロなのは好感が持てる。
前作『泣空ヒツギの死者蘇生学』が捻くれた内容だった気がするので、今回もタイトルやぶっ飛んだネーミングセンスから西尾維新リスペクト的ストーリーが展開されるんでしょと思って読み始めたわけですが。
ところがどっこい至極真っ当なラブコメじゃないっすか!臣哉と真咲さんは臣哉の姉から生徒会長の座を簒奪するという目的の元、一致団結し、あの手この手で策を巡らせるが、その内に2人はどんどん惹かれ合っていって……。甘~~~~~~~~~~い!
密室プレイとは言うが、実際には閉じられた場所で2人が延々いちゃいちゃするだけという。ンモ~~~~ちょっとひねたパッケージングしちゃってからに~~~~。
中盤まではギャグがスベっていてちょっと辛かったけどもw
基本的に2人だけのシーンばかりで、回想等の形で他のキャラが登場することもあるにはあるが、かなり特異的な構成となっている。
2人が打倒しようとしているお姉ちゃんですら臣哉の話から人物像が断片的に判る程度でしかないという。
で、この真咲さんがめっちゃ可愛いんですよね。年上の敬語ヒロインというだけでも、もう大分ポイント高いわけです。
その上、初手の挿絵がはちゃめちゃにえっちで一気にもっていかれましたよ、えぇ。ストッキング越しのぱんつはどうしてこんなにもえっちなのかという哲学的命題に向き合わざるを得ない。鼠径部のラインやランガードに目が吸い寄せられていく……。
はだけているとはいえ上半身は普通に制服を着ているので、下半身への視線誘導が上手い。これ、上半身も下着姿だったらここまでいやらしくならないと思う。恥じらいつつも臣哉を誘惑する表情がえっちだ……(呆然)
この後の挿絵も可愛かったりえっちだったりで堪りません。水着にぶっかけとかそれはもうたいそうけしからんもので。
ぬるぬるウナギプール対決が没になってしまったのが残念でならない。どうも編集部からNG喰らったっぽい……?
いやしかしこれはchinpoginginですわ……。
内容的には普通に続けられそうなもんだけど、後書きの書き方からすると続きを書くつもりは最初から無かったのかしら。メイド部隊の皆さんもバッキバキにキャラが濃そうだったが……。
この後はまた大分間が空いてから『愛するムスメからの教育的指導』が1冊出て、以降沈黙。
Twitterに棲息していることは確認出来たが、ヘッダーが著作の表紙を遺影風にデコっているので病んでるのでは……大丈夫……?
燃:C 萌:S- 笑:B+ 総:A+
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