【ラノベ】問題児の私たちを変えたのは、同じクラスの茂中先輩【感想/ネタバレ】
著:桜目 禅斗(さくらめ・ぜんと) イラスト:ハリオアイ
『バカバカバカバカバカ茂中。好きすぎて私が私じゃなくなる。バーカ』
スニーカー文庫2022年6月の新刊。約3日の積み。『あなたを諦めきれない元許嫁じゃダメですか?』を4巻で終了させた桜目さんが8ヶ月振りに登場。
タイトルの「茂中」は「もなか」と読みます。
最近流行りの長文タイトルとちょっと趣が違うかなぁと気になって購入。「問題児」とか「同じクラスの先輩」とかそういう部分から闇を感じてしまって……。
とある事情から留年してしまった主人公、茂中碧(あお)。問題児ばかりが集められた修学旅行の班のリーダーを務めることになった彼は彼女に相応しい男になるために、問題児達と向き合っていくことに……。
問題児達は過去に様々な事情を抱えていたが故の問題児。その中でも黒沢さんのグレた理由がめっちゃ共感出来て辛い。
そうそう、マナーとかルールとか守ってる奴が馬鹿見させられるのめちゃくちゃムカつくよな……。
で、クソ真面目に生きてきた結果、周りが当たり前に有している経験が無い、となるのほんとバグ。納得出来ねぇ。
ヤリチンアピールしまくりの金田が常識人で女性慣れしていないというギャップも好き。可愛いじゃんねw
過去の悲しい出来事ありきの問題児なので、皆、本当の悪人というわけではない。そんな奴等が碧を中心として徐々に仲良くなっていくのが実に気持ち良い。
そんな中、碧の彼女アリスにまとわりつく不穏な気配。何故、直接登場しない?電話越しの出番しかないぞ?まさか碧のイマジナリーガールフレンドなのでは……。
ということで、一番問題児なのは誰でもない、碧なんじゃねぇの……ということが浮かび上がってくる。
こうなってくると変わり者の一言で済まねぇ可能性があるぞ……。
地の文は碧の一人称で進行するが、末尾をよく「な」で終わらせてるように思う。気のせい?
1冊丸々プロローグという位置付けらしいのだが、ここからどういう方向に転がっていくんだろう……。少なくともこの巻とは色が違う感じになるんだろうな。ちょっと気になるぞ。
燃:C 萌:A 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・問題児の私たちを変えたのは、同じクラスの茂中先輩 2巻(2022/10)
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