【ラノベ】エンジェル・ハウリング1 獅子序章-from the aspect of MIZU【1巻/感想/ネタバレ】
著:秋田 禎信(よしのぶ) イラスト:椎名 優
「怪物は、人生の過去からも襲いかかってくるかもしれないんだ」
ファンタジア文庫2000年10月刊行物。約1週間半の積み。『魔術士オーフェン・無謀編』10巻から3ヶ月、秋田さんが新作を刊行。
俺は丁度この頃にファンタジア文庫の存在を知って、少し後からドラマガを買うようになったのね。で、そこで連載中だったのが本作なわけです。
当時は読んでいなかったが、2人の主人公の物語が交互に語られていく構成に興味があって気にはなっていたので、この機会に読んでみるかと。
書き下ろし文庫で本編進行、ドラマガ連載はコメディ要素強めの番外編という構成が当時のファンタジア文庫のゴールデンパターンだったけど、本作はどちらも本編という珍しい形式なのよね。
各国で指名手配されている暗殺者ミズー・ビアンカ。生き別れた姉の痕跡を求めて旅を続ける彼女の周りには様々な思惑を持った者達が現れて……。
当時はゆっくりと物語を進めることが許された大らかな時代だったことが如実に判る話運びである。ほんとに導入の導入といったところで、この巻の終盤になってようやくぼちぼちミズーの目的や6人の契約者、精霊アマワ等、重要な情報が出て来る始末。
うるせぇ!サブタイに「序章」って書いてるだろ!って言われるとそれはまぁその通りなんだけども。
全体的に漂っている陰鬱な雰囲気も今の時代だとマイナスに働きそう。死体損壊描写なんて大分グロかったしね……。
ミズーに塩対応されても全然諦めないアイネストのメンタルの強さよ。彼もまた目的があるわけだけど、ふたりの掛け合いは小気味良いのでもっと仲良くなってほしいところではある。いずれミズーがデレたりすんのかなw
もうひとりの主人公フリウは存在の形跡は描写されているが名前すら出て来ていない。最終的には合流するんだろうか。取り敢えず暫く読み続けてみよう。
あっ、何かの企画絡みの作品等はともかく、秋田さんの本を読むのって初めてだったのか……。
燃:A- 萌:B+ 笑:C+ 総:A
シリーズリンク
・エンジェル・ハウリング2 戦慄の門-from the aspect of FURIU(2001/04)
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