デート・ア・ライブ 十香デッドエンド

デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)

著:橘 公司 イラスト:つなこ

「ほら、よく言うじゃない。恋をすると世界が美しく見えるって。━━というわけでデートして、精霊をデレさせなさい!」
「いや、そのりくつはおかしい」

ファンタジア文庫2011年3月の新刊。『蒼穹のカルマ』でデビューした橘さんが新シリーズを開始。『カルマ』7巻から連続刊行。
はいはい、アニメ化決定してから買った俺の負け。

このライトノベルがすごい!2010のインタビューで触れていた新作ってのは、これのことと思われ。

精霊と呼ばれる存在が現れるとき、空間震と呼ばれる大災害が発生する世界。一見、平凡な高校生、五河士道(いつか・しどう)は、武力では抑えつけられない精霊をデートしてデレさせることになって……というお話。

1巻発売時点で単独テレビCMを放送するなど、相当なプッシュ具合だったこともあり、気にはなっていたんだけど、どうも『カルマ』の方と何やら関係がありそうで、それで手を出しかねてたんだよな。
だって、同じ鳶一(とびいち)姓のキャラが出てるんだもの。

主人公とヒロインの恋愛が世界の平和に影響を与えるって展開は、同レーベルの『殺×愛 -きるらぶ-』を思い出すな。
主人公が不死身っぽくて、益々『殺×愛』w

精霊をデレさせるという手法はアレだけど、それ以外は割とオーソドックスなラノベという感じ。文体にしても、世界観にしても。ふざけた二つ名とか、いっぱい出て来るのおいしいです(^q^)
十香の霊装のデザイン、格好良いよな。終盤の見開きイラストも迫力があって良い。

強大な力を持った精霊という存在と命懸けのデートを繰り返していくのかと思いきや、今回のラストで、十香は士道に力を吸収されて弱体化してしまう。え、もしかして、ヒロインは交代制だったりするの?

いきなりノリが合わなかったら、どうしようかと思ってたんだけど、無難な滑り出しという感じで。
取り敢えずは士道の能力の謎が気になりますね。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット(2011/08)

コミカライズリンク
デート・ア・ライブ <01>(2012/08)
デート・ア・ストライク <01>(2012/09)
デイト・ア・オリガミ(2013/03)
デート・ア・パーティー(2014/06)

アニメリンク
デート・ア・ライブ 第一話「四月一〇日」

著者リンク
いつか世界を救うために -クオリディア・コード-(2015/07)
王様のプロポーズ1 極彩の魔女(2021/09)