いつか世界を救うために -クオリディア・コード-

いつか世界を救うために -クオリディア・コード- (富士見ファンタジア文庫)
著:橘 公司(Speakeasy) イラスト:はいむら きよたか

「……これには気づかなかったようだね。『アイスキャンディーの棒』!」
「く……!私のターン!『飲みかけのペットボトル』!」
「僕のターン!ドロー!『使用済みのティッシュ』!」

折・紙・分・裂

ファンタジア文庫2015年7月の新刊。約1ヶ月の積み。『デート・ア・ライブ』12巻からは連続刊行か。
プロジェクトクオリディア第2弾ということで神奈川編を描くのは『デート・ア・ライブ』でお馴染み、橘さんです。
はいむらさんは『スプライトシュピーゲル』でファンタジア登場済ですね。

さて、〈アンノウン〉と呼ばれる異形に人類が脅かされている近未来。その〈アンノウン〉と、コールドスリープ中に得た異能力〈世界〉で戦う少年少女達の青春とバトルを描く……ようなそうでもないような。

主人公シノが受けた指令は人類の希望である少女、天河舞姫を暗殺すること。最強である彼女の弱点を見付けるべく、観察の日々が始まる……。

以前に橘さんが言っていたように、折紙さんが分裂したのではないかと思うほどに変態ばかり出て来るから困る。
ファンタジア文庫大感謝祭2014の企画で出て来た「ストーキング・ジャスティス!」の要素もぶち込んであるとのことで。

中盤まではホントにストーキングしかしてないw
あの手この手でストーキングしてる。流石、10冊以上も折紙さんを描いてきた橘さんやで!

中盤を過ぎると、真っ当な異能力バトルをしてみたり、甘酸っぱいラブコメをしてみたり。まぁ、シノは一般的な主人公っぽくはないのでオーソドックスな感じにはならないけども。

『クズと金貨のクオリディア』との繋がりはあまり理解らなかったな。あっちのエピローグでちょろっと描かれているのが〈アンノウン〉初襲来のシーンなのかしら。

一応、上下巻構成とのこと。ただ、2冊で終わらせるには勿体無い気がする。
次は秋にMF文庫Jからさがら総さんの東京編、その後にガガガ文庫から渡航さんの千葉編が出るとか何とか。
橘さんの次の新刊は2015年8月に『デート・ア・ライブ アンコール』4巻。

燃:A- 萌:A 笑:A- 総:A

シリーズリンク
いつか世界を救うために2 -クオリディア・コード-(ファンタジア文庫、2016/01)

シェアードワールドリンク
クズと金貨のクオリディア(ダッシュエックス文庫、2015/01)
そんな世界は壊してしまえ -クオリディア・コード-(MF文庫J、2015/10)
どうでもいい 世界なんて -クオリディア・コード-(ガガガ文庫、2016/07)
クオリディア・コード(ダッシュエックス文庫、2016/08)

アニメリンク
クオリディア・コード code/01「残存世界のグロリア」

著者リンク
デート・ア・ライブ 十香デッドエンド(2011/03)
デート・ア・ライブ12 五河ディザスター(2015/06)
デート・ア・ライブ アンコール <4>(2015/08)
王様のプロポーズ1 極彩の魔女(2021/09)

イラストリンク
ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン(ファンタジア文庫、2018/07)