アクセル・ワールド10 -Elements-
「さあ……いまは、いったんお別れなの。また出会いましょう、シルバー・クロウ。あなたの翼が導く道の果てで、また、いつか……」
2011年12月の新刊。約2ヶ月1週間の積み。隔月刊行第18弾。今までは本シリーズと『ソードアート・オンライン』が交互に刊行されていたが、今回初めて『AW』が連続で発売された。
恐らく、アニメが始まる4月に『AW』の新刊を持ってくるための処置と思われ。
表紙は水着姿が眩しい黒雪姫先輩、フーコさん、ういうい。黒雪姫先輩が着てるのはスク水なのか……?
表紙に黒雪姫先輩以外の人間が登場するのは初か。デュエルアバターなら出たことあった気がするけど。
さて、10巻の大台突入の今回はサブタイからも判る通り、第1期《ネガ・ネビュラス》を支えた《エレメンツ》のメンバーにスポットを当てたシリーズ初の短編集……そう思っていた時期が俺にもありました。
《エレメンツ》あんまり関係ねーじゃん!しかも、フーコさんとういういに関しては1ページたりとも出番無しとか、どういうことなの。
ってか、サブタイの統一性……orz
正確には電撃文庫MAGAZINEの付録に収録されたエピソードを含む中編集。掲載時のイラストは完全収録していると思われ。
口絵のデュエルアバターのメタルカラーチャートには、さらーっとスピンオフコミカライズ『マギサ・ガーデン』の主役《アルミナム・バルキリー》の名前が。
『遠い日の水音』
電撃文庫MAGAZINEの付録収録作品。時系列としては、『黒雪姫の帰還』と『紅の暴風姫』の間にあたる。
いずれ出会うであろう《エレメンツ》の1人、《アクア・カレント》との出会いが描かれる。
カレンさんのリアルは性別不詳だけど、再登場しても性別は謎のままなのだろうか……。
『最果ての潮騒』
書き下ろし。『夕闇の略奪者』『蒼空への飛翔』の頃、沖縄に修学旅行に来ていた黒雪姫が巻き込まれた騒動のお話。
ハルユキの元に黒雪姫が駆け付けられた理由も判る補完エピソードか。
ちょろっと登場した無制限中立フィールドの属性を自由に変えられる強制変遷の能力だけど、これって、メタトロン攻略への勝利の鍵っぽいよな。
サンオイル塗られる黒雪姫がけしからん大変けしからん。もっとやりたまえ。
『バーサス』
電撃文庫MAGAZINEの付録収録。《シルバー・クロウ》VSキリトさん、夢の対戦カードが実現というお遊びエピソード。
後書きで、2つのシリーズを明確に繋げるつもりはないと言ってるけど、その割には繋がりを匂わせる要素が多いよな……。
挿絵はHIMAさんとabecさんの合作なんだが、特にabecさんの名前はクレジットされていない。
裏表紙にはHIMAさんによるキリトさんのデフォルメイラストが。
まとめ
ってな具合で、初の中編集でした。どうせなら、もう少し短いエピソードを色々読みたかったが。
次は2012年2月に『ソードアート・オンライン009 アリシゼーション・ビギニング』、4月に、こっちの11巻『超硬の狼』です。
燃:A 萌:A+ 笑:B- 総:A+
シリーズリンク
・アクセル・ワールド09 -七千年の祈り-(2011/10)
・アクセル・ワールド11 -超硬の狼-(2012/04)
著者リンク
・ソードアート・オンライン009 アリシゼーション・ビギニング(2012/02)
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