ソードアート・オンライン009 アリシゼーション・ビギニング

ソードアート・オンライン〈9〉 (電撃文庫)
著:川原 礫 イラスト:abec

「……何を誓ってくれたの?」
「決まってるだろ……俺はユージオと一緒にアリスを助け出して、この村に君の姉さんを連れて帰ってくる。約束するよ……」
「俺は、剣士キリトだからな」

2012年2月の新刊。約1ヶ月3週間の積み。半年振りの新刊。『アクセル・ワールド10 -Elements-』からは2ヶ月振りということで隔月刊行19弾。
大人の事情で『AW』が2冊連続で出たため、半年振りの新刊となった。まぁ、凶悪な引きをしてないだけマシか。

表紙はキリトさんと新キャラのユージオ。まさか2巻連続で男だけの表紙とは、やりおるわ……。

さて、前2冊がボーナストラック的エピソードだったため、久々に本編進行となる。ってか、今回の『アリシゼーション』が第4部扱いってことは『マザーズ・ロザリオ』は外伝的扱いなのか。まぁ、キリトさんが主人公じゃないしね。

明日奈とイチャイチャする生活を続けていたキリトさんの元に、《死銃》事件の犯人の1人でありながら、捕まらずに逃げ続けていた元《ラフィン・コフィン》の金本が現れる。
彼の悪意によって、絶命したキリトさんが次に目覚めたとき、そこは見慣れぬ仮想世界で……というお話。

今回はこれまでの構成と異なり、冒頭ではいきなり幼い頃のキリトさんと、彼の幼馴染みユージオとアリスの物語が描かれている。
何故、普通の日本人である筈のキリトさんがファンタジー世界で生活しているのか?という読者の疑問は一切無視する形で100ページ程進むという、ぶっ飛んだ構成。
こんな構成って、ラノベではなかなかやれないんじゃないかと思うが、元がweb小説だからこそ出来る芸当なのか。

で、一度舞台は現実に戻り、また仮想空間へ。ここで何とまさかのカラー挿絵挿入。これはインパクトあるわ。
カラー挿絵のあるラノベなんて史上初じゃね?って思ったけど、星海社文庫が既にやってたな。
電撃文庫では初かな。

どんな仮想世界に行っても、《アインクラッド》流ソードスキルで道を切り開くキリトさんパネェっす。
とはいえ、今回の世界は痛覚がガチとのことで、その辺の克服が必要となりそうですね。

謎だらけのアンダーワールドだけど、ここにきて思考加速なんて話が出て来ましたよ。ほら、またそうやって『AW』との関連性を匂わせるー。繋げないんじゃねーのかよ、どっちなんだよw

これまでの仲間達とは完全に切り離されたっぽいけど、キリトさん以外のレギュラーは暫くお休みなのかしらん。

次は2012年4月に『アクセル・ワールド11 -超硬の狼-』、その次は勿論6月と思いきや、何とここにきて遂に隔月刊行が終わるようです。
既に6月の新刊ラインナップは発表されてるし、電撃は基本的に一度発表したラインナップに追加されることはないから、ほぼ確定と思われ。

Blu-ray特典の書き下ろしとかの影響もあるのかもしれないけど、単にアニメの開始月に合わせて新刊出したいってことなのかな。

燃:A+ 萌:A- 笑:C+ 総:A+

シリーズリンク
ソードアート・オンライン008 アーリー・アンド・レイト(2011/08)
ソードアート・オンライン010 アリシゼーション・ランニング(2012/07)

アニメリンク
ソードアート・オンライン アリシゼーション -アリシゼーション- 第1話「アンダーワールド」

著者リンク
アクセル・ワールド10 -Elements-(2011/12)
アクセル・ワールド11 -超硬の狼-(2012/04)

電撃文庫

Posted by お亀納豆