【ノベライズ】小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~【ダブル/感想】

小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~ (講談社キャラクター文庫)
著:三条 陸

「今名付けよう……ぼくは……」
「仮面ライダーサイクロンだ……!」

これで決まりだ!

講談社キャラクター文庫2012年11月の新刊。約1日の積み。
『カブト』『OOO』と同時発売。

執筆するのはメインライター三条さん。しかも、テレビシリーズで唯一サブタイに使われなかったアルファベット「Z」を使ったサブタイ付きということで、これで面白くないわけがない。
これまた序文が洒落ていてイカスんだよなぁ。

時系列としては、テレビシリーズ31、32話『風が呼ぶB』、33話、34話『Yの悲劇』の間にあたる。
序章が終わった時点でOP主題歌脳内再生余裕でした。
構成もちゃんと前後編となっており、強くテレビシリーズを意識させる。

酷い風邪を引いた翔太郎に代わり、フィリップが探偵として調査に出掛けるという展開。
その中で、仮面ライダーサイクロンが登場することに。

シュラウドが持って来たロストドライバーで変身したフィリップだけど、このドライバーって、おやっさんが使っていたものをシュラウドが回収したのかしらん。

このエピソードの中で中破し、いずれフィリップが修理しようと考えていることが判る。
これが映画で登場し、フィリップが消えた後に翔太郎に贈られたものなんだろう。

終盤まで翔太郎の出番が少ないことを除けば、全くもって、いつもの『仮面ライダーW』らしい展開。
更に、そこに予算や対象年齢の関係で出来ない要素やテレビシリーズを補完する要素を色々突っ込んでいて非常に満足度の高い仕上がりになっている。

ハードスプラッシャーの活躍、〈ファング〉以外のライブモードを持つメモリ、〈マスカレイド〉以外のドーパント軍団なんかは予算の問題で、なかなか出来ない展開だよなぁ。

ちょっとした恋愛要素なんかも入っていて。翔太郎は基本的に空振りばっかりだったから、余計にフィリップはオイシイよなw

後々に繋がっていくのは、紫の髪のメイド、ガイアプログレッサー、ブースター等々。まさかVシネマ『仮面ライダーアクセル』に出て来たアレに触れられるとは……。

ってなわけで、ノベライズ版『仮面ライダーW』でした。これは満足度高いぞ。
次は同じく2012年11月発売の『小説 仮面ライダーオーズ』。その後は『クウガ』『龍騎』『アギト』『555』『キバ』『響鬼』『電王』『剣』『ディケイド』と続く。

燃:A+ 萌:A- 笑:B+ 総:S-

本編リンク
仮面ライダーW 第32話「風が呼ぶB/今、輝きの中で」
仮面ライダーW 第33話「Yの悲劇/きのうを探す女」

コミカライズリンク
風都探偵 01巻(2018/03)

ノベライズリンク
小説 仮面ライダーカブト(2012/11)
小説 仮面ライダーオーズ(2012/11)