ストライク・ザ・ブラッド5 観測者たちの宴
著:三雲 岳斗 イラスト:マニャ子
「本当にもういつもいつも心配させて……昨日だって……先輩が死んじゃうんじゃないかって、わたしがどれだけ不安だったか!」
「あ……ああ。悪い」
「本当にそう思ってるなら、わたしの目の届かないところで、変なことはしないでください!ちゃんとわたしの傍にいてください!」
「傍にいろって……花火大会が終わるまでってことか?」
「この先もずっとです!」
2012年10月の新刊。約6ヶ月3週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて、監獄結界解放編後半戦。解き放たれた魔導犯罪者達は、絃神島を跳梁跋扈する。一方、傷ついた古城達は劣勢に……。
前巻で思わせ振りにチラつかされた凪沙の中に居るらしい第四真祖、十二番目の眷獣、〝妖姫の蒼氷(アルレシヤ・グラキエス)〟。
その理由が今回、明らかになるのかと思いきや、特に、どうにもならなかった件。焦らすよね~。
絃神島全体の危機に、紗矢華さんも強力してくれるんだけど、相変わらずチョロチョロしいな!
加えて、ひもぱんの合理的な理由。挿絵があっても良かったのよ。
雪菜は雪菜で、あざとくナースコスで。可愛いから困る。
浅葱も巻き込まれることになり、古城は遂に彼女に第四真祖のことを話さなければならないと決断するが、これも先延ばしに。
眷獣を呼ぶ糧になりそうでならないな……。
というわけで、今回の餌食は優麻。目覚める眷獣は四番目〝甲殻の銀霧(ナトラ・シネレウス)〟。
今回で一応、監獄結界編は終わったんだけど、物凄い勢いで風呂敷が広がったな。そもそも魔族の存在する、この世界は正しい状態なのかなんて、一気に世界レベルの話になったし。
更に、監獄結界から脱出し切った絃神冥駕(めいが)。〝雪霞狼〟と対っぽい〝冥餓狼(めいがろう)〟の登場で、盛り上がって参りました。
アニメは1クールで、ここまでかなぁ。
次は2012年12月に『サイハテの聖衣』2巻、2013年2月に、こっちの6巻『錬金術師の帰還』、4月に7巻『焔光の夜伯』、7月に8巻『愚者と暴君』。
燃:A 萌:A 笑:B- 総:A+
シリーズリンク
・ストライク・ザ・ブラッド4 蒼き魔女の迷宮(2012/06)
・ストライク・ザ・ブラッド6 錬金術師の帰還(2013/02)
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