ミネルヴァと智慧の樹 始原

ミネルヴァと智慧の樹―始原(ウロボロス) (電撃文庫)
著:浅生 楽(あさい・らく) イラスト:岩城 拓郎(いわき・たくろう)

「教えるのがうまい人がいい『師』ではない。何かを学ぶ気にさせてくれる人が、いい『師』なのだと思う。『師』を信じることこそが、一番大事なのだと思う」

電撃文庫2010年7月の新刊。約3年1ヶ月2週間半の積み。第16回電撃小説大賞4次選考作。
サブタイは「ウロボロス」と読みます。
イラストの岩城さんは『雪蟷螂』で電撃文庫に登場済み。

枯れ切った大学生、慧は平凡なキャンパラスライフを送っていたが、ある日、図書館のバイトで、不思議な女性、理(みち)と出会う。やがて彼は歴史的な事件に関わることになり……というお話。

主人公の年齢、イラスト、作品全体の雰囲気、どのポイントから見ても、何故メディアワークス文庫で出さなかったのかという疑問が……。
ストーリーも西欧史と絡んだ、やや難解な内容だし。イラストも口絵と扉絵にしかないし……。
実際、浅生さんはすぐにメディアワークス文庫に映っている。まぁ、そちらもであまり奮わなかったようだが……。

正直、イラストがもっと萌えよりだったら、行灯袴姿の理さんが素敵過ぎる……となったかもしれん。
絵が全然萌え系じゃないから何にも感じないだけ……いや、文章読んでても特に何とも思わなかったか……。駄目じゃん。
巻末のおまけは装丁的に手間が掛かってそうだけど、要るかなぁ?

燃:C 萌:B- 笑:C+ 総:B

第16回電撃小説大賞リンク
ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります(銀賞、2010/02)
[映]アムリタ(メディアワークス文庫賞、メディアワークス文庫、2009/12)
月光(最終選考、2010/09)
マリシャスクレーム -MALICIOUS CLAIM-(4次選考、メディアワークス文庫、2010/06)
理想の彼女のつくりかた 第一稿 のはずがポンコツだなんて、そ、そんなバカなっ!(4次選考、2010/08)
官能小説を書く女の子はキライですか?(4次選考、2010/08)
ハロー、ジーニアス(4次選考、2010/10)
平安鬼姫草子 ~神ながら神さびせすと~(4次選考、2010/10)
恋する鬼門のプロトコル(3次選考、2010/06)
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電撃文庫

Posted by お亀納豆