オレと彼女の萌えよペン 増刊号

オレと彼女の萌えよペン 増刊号 (ファンタジア文庫)
著:村上 凛 イラスト:秋奈 つかこ

「高校でのことは勿論、それ以外の面でも……あんたと出会えて、私の人生に光が差したの。いつもあんたが隣にいてくれたから、私は幸せだった……」

2016年2月の新刊。約2日の積み。連続刊行。
表紙の茉莉はけしからんメイド姿で。エロ可愛いけど、ここまで露出度高いと最早メイドか?という疑問が。

さて、最終巻となる本作はドラマガの連載分をまとめた短編集で、最後には大学生になった泉と茉莉のその後の姿も描かれる。
連載時のイラストは大体収録されたかな。

泉が大学の学祭で出会ったアイドルは、連載で読んだときは完全に今後への振りだと思ったのに、その後ニアミスさえなかったな……。シリーズが長期化すれば再登場したのだろうか……。
同じく存在が明示されていた泉の姉も登場ならず。

『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!』とのコラボ短編も収録。こちらだけ読んでいる人のために、簡単な『オタリア』紹介ページがある。
泉と茉莉が、直輝達の通う高校の文化祭に行ったことが思わせ振りに語られているが、結局語られず仕舞いなのか。

今更、コラボキャンペーンの冊子が外れていたことに気付いた俺です。あんなん、応募したら当たるもんだと思ってたわ……。
その冊子の内容が上述のエピソードなのかしら。

書き下ろしエピソードは何とまさかの茉莉視点。今まで、茉莉視点のシーンって無かった……よな……?
最後は勿論、泉がプロポーズをバシっと決めてくれましたね。泉さん、マジイケメンですわ……、
『オタリア』とラストが被ってるけど、うるせぇ!超気持ち良い大団円だから、これで良いんだよ!!

総評

そんなわけで美少女漫画家から萌えを教えてもらうファンタジア文庫『オレと彼女の萌えよペン』全5巻+1でした。文庫だけで足掛け1年4ヶ月。
約束されたアニメ化とは一体何だったのか……。いや、俺が勝手に思っていただけなんだけどさ。
シリーズ開始当初に単独CMなんぞ流れたら、そりゃアニメ化すると思うだろ……。

何がいけなかった?業界ものから外れてラブコメに流れていきかけたのが駄目だったのかな。
それならそれでラブコメ特化しても良かったのではと思わないでもない。

キャラ数は序盤から結構なものだったので、続けようと思えばいくらでも続けられただろうになぁ。
まぁ、ダラダラ続けるよりはスパッと終わらせて、『オタリア』と新作に注力した方が良いという判断か。

ここまで怒涛の刊行ペースだったけど、暫くは落ち着いて新作を準備するのかしら。
そんなわけで次は2016年3月に『オタリア』14巻。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
オレと彼女の萌えよペン <5>(2016/01)

著者リンク
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!14 大学生編(2016/03)