小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ

小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ (講談社キャラクター文庫)
著:大森 敬仁 監修:長谷川 圭一

「お前も誰かのために命を懸ける仮面ライダーだとわかった。今こそ自分の信じたことを貫け、剛」

刊行、重版、いずれもマッハ。

2016年4月の新刊。約1日の積み。放送終了から僅か半年で小説版が登場。シリーズ史上最速重版って話。そりゃ放送終了から、まだそんなに時間が経ってないから食いつく人が多いんだろうな。

サブタイから判るようにマッハが主役。表紙も従来のノベライズシリーズとは異なり、主人公であるドライブだけでなくマッハの姿も確認出来る。
にしても「サーガ」は大きく出過ぎだよな。ファンタジー色の強いシリーズなら理解るんだけど、『ドライブ』の世界観では今一つピンとこない。「ネクストギア」くらいで良かったのでは……。

帯には剛役の稲葉さんの写真とコメント。カバー裏表紙の折り返しには、テレビシリーズに登場した犯罪者達の姿が。
ぶっちゃけ殆ど顔を忘れてたから、これは有り難い。

著者の大森さんはテレビシリーズのプロデューサーですね。監修の長谷川さんはテレビシリーズのサブライターか。文章力はまぁお察しというか。

『MOVIE大戦ジェネシス』から2年、終わった筈のロイミュードとの戦いを思い出させる事件が立て続けに発生。再び集まった特状課の面々は大きな陰謀に立ち向かっていくが……。

完全無欠に剛が主役で、場面描写も剛と犯人の視点しか描かれない。とはいえ進ノ介もバッチリ存在感を示している。

基本的にライダーのシステムはテレビシリーズのラストで封印されているので、仮面ライダーの出番は非常に少ない。そこが好みの分かれるところかなー。
色々と本編の補完もやっているので、それはそれで満足なんだけど、戦闘はもっと見たかったという気持ちもある。
特に『ドライブ』は豊富なシフトカーとシグナルバイクを使いきれていたとは言い難いし……。

発売したばかりの『仮面ライダーチェイサー』やシークレット・ミッションシリーズからも拾えるだけ拾ってきている。

チェイスのコピー元となった警官は狩野洸一って名前だったのか。このネーミングって、演じていた上遠野太洸さんから取られてるんだろうか。

何が嬉しいって、現さんがりんなさんにプロポーズしたのが嬉しい。むしろ何で今まで結婚してなかったのか疑問に思うまである。

そして爆誕する超デッドヒートマッハ。スーツの使い回しで造れそうなデザインなのは、次のVシネに出るってことなのかしら。
惜しいのは名乗りが無かったことですね。マッハと言えば、あの名乗りだと思うんだけどなぁ……。

巻末には年表が付属。これは理解が深まって有り難いでござるなぁ。『仮面ライダー3号』って正史扱いなんだな……。

Vシネではチェイサーが活躍、ノベライズではマッハが活躍という内訳かと思いきや、マッハとハートのVシネが発表されたんだよな。

次のノベライズは順当に『ゴースト』になるのかな。『アマゾンズ』という可能性もあるか。

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A+

映画リンク
仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス(2015/12)

Vシネマリンク
ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー(2016/04)
ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート(2016/11)

シリーズリンク
小説 仮面ライダー鎧武(2016/03)
小説 仮面ライダーゴースト ~未来への記憶~(2017/11)