【ラノベ感想】美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!【1巻】
著:春日部 タケル イラスト:Mika Pikazo
「そうだ 痴漢、されに行こう。」
スニーカー文庫2017年7月の新刊。約2日の積み。『オーバカマー!!』2巻で打ち切りになったっぽい春日部さんが9ヶ月振りに復活しての新シリーズ。
『のうコメ』が合わなかったのを忘れたわけではないのだが、ラノベ作家ものと言われたら買わずにはいられない。
表紙のおっぱいに目が行って仕方が無い。帯を外してもぱんつは見えないから注意な。
文芸編集者になるはずが、なぜかラノベ編集部に配属された黒川清純。担当の打ち切り崖っぷち作家はスランプで、頼みの天才JK作家は「まだ降りてきてないんです」と言うばかりで……。
冒頭の掴みとしてスク水とブルマを出したのは素晴らしいことだが、何故レッツ・ラ・まぜまぜさせた……。あれは別々で楽しむもんやろがい……。
うーん、案の定ギャグの応酬がサムい……。『のうコメ』のときから全く成長していないのではと思わせるほどにサムい。たまに笑えるポイントもあるのだが、圧倒的にサムいときの方が多い。
中盤までは作家ヒロイン達とのネタ出しという名のギャグが続くんだが、清純の過去が明らかになってシリアスに傾くとちょっと面白くなってくる。
売り上げにだけ拘った編集者との軋轢で潰れていく作家。流石に誇張表現だと思いたいが……。
編集者としての本の売り出し方にも少し触れられていて面白い。どういうパッケージングで売り出すかなんて話は非常に興味深いところである。
同じKADOKAWA系列でもそのままタイトルは出せないのか、パロったタイトルは出て来るが実際に内容にまで言及するものは無かったか。
気になるのは天花とひよこのダブルヒロイン制。今後活きてくるんだと思うが、1巻の時点でひよこの尺を取り過ぎじゃない?
天花のやりとりとどっちつかずになっているように感じる。勿論、今後出番の増えるキャラを1巻から出しておくという手法自体は理解るんだが、天花との絡みだけで1冊分捻出出来なかったのか。
購入者特典として帯のQRコードを読み込むとミニオーディドラマを聴くことが出来る。6分程度という短尺なので本編の抜粋ではなく完全に宣伝目的のコントとなっているが、意外と良いんじゃないか?
女性声優さん達にやたらめったら「えっちな〇〇」って言わせているのが良いですね(問題発言)
そんな具合で新シリーズでした。中盤までは、これはちょっと……と思っていたけど、最後まで読んだらなかなかどうして。
燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A
シリーズリンク
・美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! 2巻(2017/11)
著者リンク
・俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している(スニーカー文庫、2012/01)
イラストリンク
・アイサレワールド I really, truly surrender to you. 冬美原久真部の解決日誌1(HJノベルス、2015/08)
・物理的に孤立している俺の高校生活(ガガガ文庫、2017/02)
・キラプリおじさんと幼女先輩(電撃文庫、2017/03)
・カネは敗者のまわりもの(ファンタジア文庫、2018/01)
美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (角川スニーカー文庫) | |
春日部 タケル Mika Pikazo
KADOKAWA 2017-07-01 |
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