【特撮感想】仮面ライダービルド 第1話「ベストマッチな奴ら」
「さあ━━実験を始めようか」
ベストマッチ!
シリーズ第19作は天才物理学者、桐生戦兎(きりゅう・せんと)を主人公に据えたノンモチーフ作品。プロデューサー曰く特定のモチーフに縛ってストーリーを展開するのが苦しくなってきたので、モチーフを無くしてストーリーで引っ張る方式にするとのことらしい。
ストーリーを緻密に組み上げていた『エグゼイド』の直後にそんなこと言って大丈夫なのか……と思ったんだけど、今回のメインライター武藤さんは立候補してきたらしいし、期待出来るかも。
OPカットで開始。こちらも10月からの放送時間変更が提供画面で出ていますね。
10年前、火星で発見されたパンドラボックス。地球へと持ち帰られたそれはある日、突然日本を3つに分断するスカイウォールを生み出した。
スカイウォールって設定を見たときはエネルギー的なカーテンを想像していたんだけど、割と物理的な壁なのね。
しかもこの壁、接触するとダメージを受ける仕様っぽい。
スカイウォールが出現したときの回想シーンでは警備員みたいな奴が会見場に乱入して、そいつが触れた瞬間にパンドラボックスが発動したように見える。
この警備員が戦兎なんだろうか。意図的に顔が映らないようなアングルになっていたようだが……。
パンドラボックスの光に当たった人々は好戦的な性質を呼び覚まされているらしい。もしかして意図的に人々を争わせて、その中から優良種を見出す蠱毒的な実験を誰かがやってるんじゃないの?
で、現代。東都で保管されているパンドラボックス。東都先端物質学研究所所長、氷室幻徳(ひむろ・げんとく)はパンドラボックスの解析を、研究所に雇ってもらいに来た戦兎に依頼する。
幻徳にインタビューしていたヒロイン、滝川紗羽(さわ)は幻徳の軟派な態度に辟易。エロ補佐官とか言って怒っていたけど、おいおい、エロなんて単語、この時間帯に出して大丈夫なのかよ……。
そんな紗羽は東都に出現している謎の怪人スマッシュの1体、ニードルスマッシュに襲われる。
そこへ現れたのは都市伝説として噂される仮面ライダー。この時点では夜ということもありライダーの姿はあまりハッキリとは映らない。
易々とニードルを倒した仮面ライダーは年間連動アイテム、フルボトルにスマッシュの成分を採取。
するとニードルは人間に姿を変えた。今年の怪人は人体実験によって怪物にされた人間だそうで。
元に戻ってもスマッシュになっている間の記憶は無いとか何とか。
このブランクのフルボトル、絶対ガシャポンのレアアソートでしょw
戦兎には1年以上前の記憶が無い。今は喫茶店nascita(ナシタ)のマスター石動惣一に厄介になっている。
ちらっと戦兎が拾われたシーンが回想で見えたが、どうも名前も仮っぽいな。
戦兎の記憶にあるのはコウモリっぽい怪人と人体実験の記憶のみ。スマッシュとなった人間の記憶がトぶって設定からすると、戦兎もスマッシュだった時期があるということになるが……?
いやしかしコウモリモチーフの怪人って『ドライブ』以来だから久し振りですねぇ。
ナイトローグさん、暫くは回想シーンのみの登場かと思いきや今回のラストで青空の下に普通に出て来ていて草。
声は思いっきり加工されていたっぽいが、既に登場している人物の誰かなのかな。
戦兎の協力者で惣一の娘、石動美空(みそら)。彼女はスマッシュの成分を浄化出来る能力を持っている。
この能力によりニードルの成分はハリネズミへと変化。成程、スマッシュを倒してフルボトルを集めていくわけか。この流れは面白いかも。
となると、もしかして今後ビルドのフルボトルを奪われて、それからスマッシュが生まれるって展開もあるのかな。
今年のバイクはビルドフォンというスマホが巨大化して変形。ライオンフルボトルをセットして使用。
科学者、葛城巧を殺害した容疑で逮捕された青年、万丈龍我(ばんじょう・りゅうが)。演じるのは『仮面ライダーアマゾンズSeason2』の長瀬裕樹役が記憶に新しい赤楚衛二(あかそ・えいじ)さん。
キャストの並びや名前、カタログバレ等を合わせると2号ライダーなんじゃねーかと思う。
と思ってたら、既に公式サイトのトップ画像には2号ライダー出てるw
巧とかリュウガとかレジェンドを思い出させるネーミングは意図的なものなんだろうかね。
東都政府は戦力としてガーディアンと呼ばれる人型自立兵器を擁している。これは従来のシリーズでいうところの雑魚怪人扱いになっていくのかしら。
人体実験に使われている素体はどうも犯罪者として捕らえられた人の中から選ばれている模様。あれ、これ政府も真っ黒なのでは……?
龍我と出会った戦兎は彼が自分の記憶を思い出す手掛かりになることを知る。そんなとき彼等の前に現れたのストロングスマッシュ。
あれはナイトローグの指示で龍我を追ってきたってことなのかしら。
ここでようやくビルドのお披露目。ビルドドライバーにラビットフルボトルとタンクフルボトルをセットしてラビットタンクフォーム変身。変身形態の名称に「フォーム」が付いているのは『ディケイド』以来なのでメチャンコ久し振り。
プラモのランナーみたいなエフェクトに挟まれて変身するの格好良いな。
近年のシリーズに比べてベルト音声がサッパリ気味で嬉しい。これくらいの方が個人的には好き。鋼のムーンサルトっていう二つ名みたいなのが付いているのも良い。
それにしてもベストマッチの語感の良さは異常。
放送開始前にウサギと戦車という有り得ない組み合わせってアピールしてたのに、何でこの2つがベストマッチなのかは特に説明してくれないのかよw
フルボトルにはそれぞれベストマッチ相手が存在するが、ベストマッチでなくても変身は可能。ただし必殺技がボルテックフィニッシュからボルテックアタックに格下げされる模様。
この非ベストマッチの組み合わせをトライアルフォームと呼ぶ。良かった、ちゃんとハーフチェンジするんだな。これは超久し振りに多彩な組み合わせのライダーになるな。
今回はハリネズミタンクフォームにチェンジ。戦兎にも使ってみないとボトルの能力は判らないのか。
必殺技はまさかのグラフの曲線軌道に合わせたライダーキック。これはまた奇抜なキックだなw
演出にめっちゃ予算かかりそうだから今後、何回見れるか分からないけど……。
ストロングは倒せたが、今度は東都政府が龍我を捕えにやって来る。戦兎は己の記憶のために龍我を連れて逃亡したことで指名手配されてしまう。ビルドとしての姿しか見られてないから誤魔化せそうではあるが……。
バイクチェイスシーンということで初回からがっつりバイクに乗ってきましたね。スカイウォールの上を走ったり、垂直走行をしたりとめっちゃ頑張ってるな!
ずっと龍我のズボンのチャックが開いていたなんてコミカルな展開も。あれ、チャック開いてね?いやそんなわけねーだろと思わせておいて、マジで開いてんのかよw
龍我がゴミの中から見付けたドロドロのTシャツが商品化されているのは流石に草。
最後にED代わりにOPを流して終了。というわけで順調な滑り出しの『ビルド』でした。次回も楽しみだけど、来週レイフレ行くからリアルタイムで視れないんだよなぁ。
燃:A+ 萌:B+ 笑:A- 総:A+
エピソードリンク
・第2話「無実のランナウェイ」
シリーズリンク
・仮面ライダーエグゼイド 最終話「終わりなきGAME」
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