【ラノベ】忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる【感想】
著:新井 輝 イラスト:ヤスダ スズヒト
「人は忘れても世界は忘れないということかもしれないね」
ファンタジア文庫2018年6月の新刊。約3日の積み。富士見ミステリー文庫『ROOM No.1301』でお馴染みの新井さんがファンタジアに登場。カクヨムの連載をまとめて書籍化したものとなる。
何やかんやでファンタジアから本を出すのは初めてなんだな。
ヤスダさんがファンタジアに登場するのは『無敵王トライゼノンZP』以来。何か定期的に来てるイメージだったんだが、気のせいか。めっちゃ久し振りやんけ。16年前とかそんなんやぞ……。
そんなヤスダさんがデザインも含めて手掛ける表紙は、まーたバキバキにセンスの出てる色遣いしちゃってさぁ……。
表紙の咲夜、目つき鋭過ぎでは……?
12階建てのビルの13階にある忘却社と呼ばれる探偵事務所。そこには本当に助けを求める者だけが辿り着けるという。
とある事件から忘却社の探偵、岬翼と知り合ったお嬢様、咲夜は彼の探偵業を手伝うことになるが……。
あれ、このある筈の無い13階っていう設定、『ROOM No.1301』でも見たやつですね。単に昔からの読者へのファンサービスという程度のものなのかな……。
今回も新井さんの癖のある文章は健在。ただ内容が内容だけにあまり表に出て来ている感じではない。読み易くなったとも言えるが、あの癖のある文章が好きな俺としては、ちと物足りない。
《固有世界(セルフリアリティ)》とかいう厨二臭い単語が飛び出してきたら、異能力バトル風味の富士ミステイストな作品なのかなーと思ったんだけど、どうもそういう感じでもない……?
だからこそファンタジアで出したのかと思ったんだが、これならL文庫の方でよくないかな。女性比率は高いけど、別段萌え萌えしてるわけでもなし。
異能力ものとしても中途半端だし、探偵ものとしても面白いかと言われると……。うーん、連載が続いている以上、最低でも2巻は出るだろうけど、これは読み続けるのはしんどいかなぁ……。
燃:C 萌:B+ 笑:C+ 総:A-
著者リンク
・俺の教室にハルヒはいない(スニーカー文庫、2013/09)
・土地神様のわすれもん(富士見L文庫、2018/04)
イラストリンク
・デュラララ!!(電撃文庫2004/04)
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忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる (ファンタジア文庫) | |
新井 輝 ヤスダ スズヒト
KADOKAWA 2018-06-20 |
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