【ラノベ】俺の教室にハルヒはいない【1巻/感想】

俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫)
著:新井 輝 イラスト:こじこじ

「ユウくんは普通の人でいいの。私に足りないのはきっとその普通だから」

スニーカー文庫2013年9月の新刊。約3ヶ月2週間の積み。富士見ミステリー文庫の人気シリーズ『ROOM NO.1301』を完結させた後、ラノベ界では沈黙を保っていた新井さんが唐突に復活。
これまではアニメやゲーム関係の仕事をしていたみたい。

タイトルの「教室」は「クラス」と読みます。というわけで、このタイトルである。もうね、スニーカー編集部のちょっとでもハルヒファンから毟り取ってやろうというのが透けて見えてきてアレ。
俺は著者+タイトル買いかなぁ。

これといって趣味の無い高校生ユウは疎遠になっていた幼馴染みの少女カスガと、ふとしたことから再び話すようになる。
声優の養成所に通っているカスガを応援することにしたユウだが、そんな彼は偶然からアニメ業界の有名人と知り合うことになって……というお話。

結論から言うと、別にハルヒに拘る必要無くね?ということ。別にハルヒのストーリーを活かしたギミックが組み込まれているわけでなし、ネタとして扱われているわけでもなし。

このタイトルにしたことで、ハルヒファンを呼び寄せられるが、逆に言えばハルヒに興味を持ってない人は読まないわけで。果たして、どちらが良いのか……。

ハルヒだけでなく、実在するアニメ等のタイトルが色々と登場する。ただし、作劇上の都合なのか時代は『ガンダムUC』のアニメが始まった頃になっている。

特定の業界の有名人と知り合いになり、不思議な人間関係が出来あがっていく展開は『ROOM NO.1301』を読んだ身としては凄く懐かしい。
あっちが好きだった人は、是非このシリーズも読むべき。特別大きな事件が起きるわけではないけど、楽しそうな日常ってのは良いですよね。
でも、いつユウが誰かとベッドインするんじゃないかとDOKIDOKIするw

それにしても新井さんの文体懐かしいな。『ROOM NO.1301』を書いていた頃と全然変わってないなw
決して上手い文章ではないと思うんだけど、でも心地良いテンポなんだよな。

ラストは普通に次巻へ続いており、次は2014年1月に2巻です。

燃:C 萌:A- 笑:B 総:A+

シリーズリンク
俺の教室にハルヒはいない <2>(2014/01)

著者リンク
土地神様のわすれもん(富士見L文庫、2018/04)
忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる(ファンタジア文庫、2018/06)

 

角川スニーカー文庫

Posted by お亀納豆