【ラノベ】デート・ア・ライブ20 十香ワールド【20巻/感想】

デート・ア・ライブ20 十香ワールド (ファンタジア文庫)

著:橘 公司 イラスト:つなこ

「━━さらばだ、シドー。貴様とのデェト、悪くはなかったぞ」

2019年3月の新刊。約3週間の積み。5ヶ月振りの新刊。本編は7ヶ月振りか。

表紙は澪の力を引き次いだ十香。反転体の力も合わさって、正統派パワーアップ感が漲っている。
さて、始原の精霊である澪が消滅し、残された霊結晶を手にしたのは十香だった。そうして世界は穏やかな日常を取り戻したかに見えたが……。

まさかここにきて反転体の十香に天香という名前が与えられ、彼女をデレさせることになるとは。確かに士道と十香が出会ったことで物語は始まったんだから、最後のヒロインも十香若しくは天香であるべきか。

一方、士道をサポートするためにバトルロワイヤルを繰り広げる精霊達。ここにきて番外編みたいな展開である。ちゃんと理由は説明されているが、これは橘さんがやりたかっただけなのでは……。
それぞれの精霊達に活躍の場が与えられているが、中でも四糸乃の扱いが頭一つ抜けて良いのは何でなんだろう。

二亜の力を奪った狂三の霊装、めっちゃ可愛くないですか……。程良い厨二具合と狂三自身のポーズも相俟ってグッとくる。

ウエストコットと〈ファントム〉の存在がガチで敵!といった雰囲気だったので、この2つの脅威が去った後となると、どうにもエピローグの気配を強く感じてしまう。ほら、最近のプリキュアの最終回1話前で本編を完結させて、最終回は丸々エピローグのあの感じですよ。

澪の力が消えたということは、人間をベースにしていない純粋な精霊である十香は消えるしかない。突如突きつけられた現実に抗う術は無いのか。
というところで、次巻がいよいよ最終巻のようです。流石に十香は戻ってくると思うけど、ついでで構わないから令音さんも戻ってこないものかしら……。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
デート・ア・ライブ19 澪トゥルーエンド(2018/08)
デート・ア・ライブ アンコール8巻(2018/10)
デート・ア・ライブ アンコール9巻(2019/07)
デート・ア・ライブ21 十香グッドエンド 上(2019/10)

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