ぼくと彼女に降る夜 スピリッツサクセサー~後継者たち
「悲しむなよ、ナイト君。これは別れではない」
「……魂は永遠だ━━きっと、いつかまた、きっと我々が巡り合う日が来る━━その日まで、お互い研鑽するとしよう……」
約7ヶ月4週間の積み。5ヶ月振りの新刊。
いよいよ最終巻だというのに、また序盤にナイトとお爺ちゃんのコントかよw
さあ、ヨルと先生を助けるため、源祖との戦いに挑むナイト。相手がチートなら、こちらもチートを使えば良いじゃない。ということで、『万夫不刀』で消し炭にされても復活してバトル続行という無茶展開。
それくらい無茶苦茶やってこその『ボルヨル』だけど。
そして、先生との2度目のお別れ。このシーンを見ると、実はヨルは先生が居ない間の噛ませに過ぎず、先生がメインヒロインだったようにも見えるな。
まぁ、ナイトは最後に先生よりも好きな人が出来たと言ってるけど、その割にはヨルとのイチャイチャはほぼゼロだったという。
で、《五聖竜》の存在をすっかり忘れていたという。出て来るまで、全く思い出さんかったわw
そのままフェードアウトしていっちゃったけど……。
後書きによると、次のシリーズは世界観共通を考えているそうです。
総評
ってなわけで、ファンタジア文庫のマジカルファンタジー『ぼくと彼女に降る夜』シリーズ全9巻、足掛け3年5ヶ月。1巻と2巻の間が11ヶ月も空いたのに、よく完結まで辿りついた。
ドラマガ掲載短編が未収録のまま終わったのは残念だな。大したページ数でもないんだし、どっかのタイミングでおまけとして収録したら良かったのに。
終わってみれば、舞台が現代だったのに、ナイトは早々と日常に見切りをつけたから、学校が舞台になることは殆どなかったよな。
一般人の友人2人は中盤以降清々しいくらい出て来なかったよな。確か、シュガーとかいう渾名だった筈。
あと、ゲストヒロインのマイは結局死んじゃったのかな。
正直、消化不良な要素もあるにはあるんだけど、本気隠し過ぎなキャラ達の大立ち回りは読んでいて楽しかったです。分子レベルで消し飛んでも復活出来るとか頭おかしいw
次は2011年5月に新シリーズ『キミが誘う境界線1 そのナマクラはよく斬れる』。これが世界観共有の新シリーズなのかなぁ。
サブタイを見ると、〈七剣八刀(ソード・オブ・ブレイド)〉が出て来そうに思えなくもないが……。
燃:A- 萌:A- 笑:B+ 総:A
世界観リンク
・キミが誘う境界線1 そのナマクラはよく斬れる(2011/05)
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