豆腐小僧その他

豆腐小僧その他 (角川文庫)
著:京極 夏彦

「いや、怖がって豆富小僧なんか思い出す奴はいないと思うな。だからまあ、お前は吃驚させる━━こともないなあ。お前は、どうにもならない」
「はあ。まあ、お化けのクズでございますねえ」

クズてw

3DCGアニメ映画『豆富小僧』の公開に合わせて角川文庫から発売されたものです。そのためか、表紙イラストは映画のキャラデザのものとなっている。いつもの京極さん作品のおどろおどろしい妖怪の方が良かったんですが。
ちなみに総扉はいつもの雰囲気です。

基本的に内容は全て再録となっていて、メインの『小説 豆富小僧』は少し前に角川つばさ文庫から出たものを再録している。
なぁんだ、じゃあ、つばさ文庫版は読まなくても良いのかというと、あっちは角川スニーカー文庫『ばけてろ』やMF文庫J『みにくいあひるの恋』でお馴染みのみことあけみさんのイラストが付いてんだよなぁ。いや、それだけで買おうとは思わないけれどもさ。
後半には『京極噺六儀集(だいほんしゅう)』から狂言台本や落語を収録。

『小説 豆富小僧』

子供にも理解り易いように舞台を現代に映しているものの、大筋の流れは『豆腐小僧双六道中ふりだし』を踏襲している。
豆腐の漢字が違う理由は劇中でちゃんと説明されているけど、やっぱり映画でやるにあたって、「腐」という感じが入っているのはイメージが悪いってことなのかなぁ。
映画の内容はこっちに近いのかなと思ったけど、全然関係無さそうなんだぜ。

『落語 死神remix』

まぁ、買った以上は一通り読むか、くらいの気持ちだったんだけど、予想外にポップで面白かった。笑えました。
着火マンで生命の蝋燭灯すなwwwwww

まとめ

まぁ、後は映画がどんな出来かという話なのですが。黄金週間中に観に行きたいところではあるが、はてさて。

燃:C 萌:C 笑:A- 総:A-

角川文庫

Posted by お亀納豆