【ラノベ】ミスマルカ最終章【感想/ネタバレ】
著:林 トモアキ イラスト:浅川 圭司
キャラクター原案;ともぞ、マニャ子、上田夢人
「騒音ッ!!」
スニーカー文庫2024年12月の新刊。約1週間の積み。『メルヘンザッパーデストロイヤー』から1年8ヶ月。遂にデビュー作から続く林さんの作品群に決着が。まさかこの時代になって出るとは思わなんだわ……。
『ミスマルカ』シリーズとしては10年振り近い新作なんですね。古過ぎて、今買おうとしたら電子版しか選択肢が無いという……。
スケジュール都合なのか、イラストはコミカライズ等を担当してくれた浅川さんが抜擢。
人類同士の戦争を平定したマヒロは人類連合を結成。北の魔王が築き上げた機械化帝国へと乗り込むが、そこで記憶を失った魔王ゼネフと共に追われることに。
仮タイトルみたいな題名、もうちょっと捻れんかったんかとか、新規流入を狙う気ゼロじゃねーかとか、色々言いたいことがあったが、まさかの単巻で納得しちゃった……。昨今の流行からして3冊も出せれば御の字と思ったけど……。
1冊でこれまでの壮大な物語をまとめ上げるということで、相当要点に絞って書いているという印象。終わらせるための最低限の所作というかさ。
ただ、林さんの作風ってこんな感じだったよなぁという懐かしさには浸れるつくりになっている。ノリが何も変わっていないw
ゼンラーマンぶち込んでくるんじゃないかとちょっと期待してたけど、流石にそれはなかったかw
どうやら『メルヘンザッパーデストロイヤー』も一連のサーガの中に組み込まれていた様子。これは後付けで組み込んだのかな。どうなんだろ。さらっと繋げてきてビビったわ。
前文明が崩壊する直前くらいの時代だったってことなんかしら。
128ページの挿絵、何かおかしくなかった?絵のクオリティは高いんだけど、そこで挿し込むの変じゃない?と思わされたよね。指定ミスかしら……。
後書きでは本作刊行に至った経緯を赤裸々に語ってくれていてスッキリしましたね。
総評
そんなわけで2001年の林さんデビューから続いた天界クロニクル、ここに完結。大団円という雰囲気ではないかもしれないけど、ちゃんと終わらせてくれたことには素直に感謝したい。
惜しむらくは間が空いてしまったことよねぇ。定期的に関連作が出ていれば、大ヒットとはいかないまでももうちょっと盛り上げられたのではと思わざるを得ない……。
燃:A- 萌:A- 笑:A 総:A
世界観リンク
・メルヘンザッパーデストロイヤー 英雄になり損ねた男、最底辺スラム街で掃除する(2023/04)
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