夜のちょうちょと同居計画!
「きっと」
「滝沢さんが家を作るみたいに……俺らは絆を作っているんです。形あるものじゃないけど、絆を作るのが俺らの仕事なんです。俺や瑠花には、まだ絆と言えるものは無いかもしれないですけど、でもきっと。いつか、滝沢さんの所に俺らの名前が聞こえてるくらい、強くて大きな絆を作ってみせます」
2011年5月の新刊。約1ヶ月3週間の積み。メディアワークス文庫から『空の彼方』でデビューした菱田さんが電撃文庫に登場。
舞台は学生が職業に就く自立都市。そこで主人公、奈斗(ないと)はスタッフとして、ヒロイン瑠花はキャバ嬢として、キャバクラで働くことになる。
最初はキャバクラという職場に偏見を抱いていた2人だったが、徐々にその凄さを知っていき……というお話。
今回は文庫発売に先駆けて電撃文庫MAGAZINEに掲載されたエピソードを導入編として収録。その後、書き下ろしの長編ストーリーへと繋がっていく、という構成。
雑誌掲載時のイラストはカラーも含めて完全収録。更には掲載時には無かったイラストまで追加されている。
正確には出来あがっている文庫から抜粋してきたんだろうけど。
ジャンルは学園キャバクラブコメ。ラノベでキャバクラという舞台を扱おうと思った発想は凄いと思う。勿論、学生がキャバクラで働くというシチュエーションを成立させるために自立都市なんて設定を用意しているので、厳密なキャバクラというわけではないのだが。
後書きからすると、著者の接客業での経験が活かされてそうですね。
朝から夕方までは普通に学校へ通い、放課後、仕事へ向かう。夕食にありつけるのは9時を回ってから……って、なんつーハードな生活だ。
俺やったら確実に、やる前から心折れるわw
瑠花のドレス姿は綺麗で目を惹かれるものがある。折角、綺麗なのに、何で表紙は制服姿やねん。全然印象違うんだし、キャバ嬢モードの方を表紙にすれば良かったのに。
ラブコメって謳ってるけど、今回は奈斗と瑠花の成長にスポットが当てられていて、ラブコメってほどではないかなという気がする。
2巻以降は瑠花以外の同居人、真琴と彩香の存在が効いて、ラブコメっぽくなるのかどうか。
何にしても、思っていたより面白かったので期待ageでランクは高め、次も買いますよ。
次は2011年9月に2巻。
燃:C 萌:A- 笑:C 総:A-
シリーズリンク
・夜のちょうちょと同居計画! <2>(2011/09)
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