Le;0 -灰とリヴァイアサン-
著:六塚 光 イラスト:CH@R(ちゃあ)
「逃がしはしねーぜ。おまえは俺達に夢を見せたんだ、その責任は取ってもらう……!」
約二ヶ月二週間の積み。六塚さんがまたもや一迅社文庫に登場。タイトルは何て読むんだろう。「リ・ゼロ」で良いんだろうか。
帯には「やってきたよ、リヴァイアさん?!」って、MF文庫J『やってきたよ、ドルイドさん!』のパロディじゃねーかw
なんちゅーマニアックなところから取って来るんだ……。
発売発表当時のタイトルは「ヴァンパイア・アーキペラゴ」でした。こっちの方が格好良いと思うんだけどなぁ。スニーカーでタイトルに思いっきり吸血鬼を掲げた『リミテッド・ヴァンパイア』がドン滑りしたから控えたんだろうか。
さて、地軸の傾きや大地震の所為でバラバラの島になってしまった日本を舞台に、吸血鬼が転生師(サイクラー)と組んで、人を襲う海獣(リヴァイアサン)と戦うバトルアクションです。
あれ、何かガガガの『突撃彗少女マリア』が似たような内容だったような……。ま、あっちは打ち切られたし、知名度上がったもん勝ちか!
表紙ではヒロインの姫乃がスカートを捲りあげて、下に着た水着を見せているし、口絵ではしまぱんだし、吸血鬼は男女比率一対一の筈なのに、メインどころの吸血鬼はみんな美少女だし、典型的なライトノベルの構成なのだが、これだけLOVE寄せ要素があって、全然LOVEが無いのが六塚さんクオリティ。
何て言うか、もう六塚さんはそういう方向性で良い気がするw
ただ、常に敬語でお姉さんポジションの姫乃は(・∀・)イイ!と言わざるを得ない。
吸血鬼に関する設定はなかなか面白い。うどんとかの下りはいかにも六塚さんらしいと思う。いやしかし、うどんてw
真面目なシーンでジャイアントスイングとかしちゃうのもご愛嬌だよね。
予想外だったんだけど、素直にストーリーで読ませるタイプの作品でした。のらりくらりしてるけど、実は凄いってタイプの主人公が好きなんですよ。
大蒜島(たいさんじま)のみんなのために自分から禁宮島に戻ろうとする顕九郎(けんくろう)を海景(みかげ)が止めようとするシーンはアツかったです。
この巻が出た時点で既に続刊の予定があり、次は十二月だっけ?
燃:A- 萌:A- 笑:B 総:A
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません