オウガにズームUP! <3>

オウガにズームUP!3 (MF文庫J)
著:穂史賀 雅也 イラスト:シコルスキー

なぜだ?
なぜ僕は上村先生のことが好きになってしまったのだ?

うわぁあああぁあああああああ。

約三ヶ月の積み。五ヶ月振りの新刊。五ヶ月に一冊が通常刊行スピードなのか。
これまでは表紙はメインヒロインのククルのみだったが、今巻は彼女のお母さんアリアンナも登場。
今回も連作短編集。主人公はユージの筈なんだが、そこまで存在感があるわけでもない。どっちかと言うと、群像劇といった感じか。

『12/12』

オウガ族の女は十二人の婿を選ぶことが出来るが、ククルが選ぶのはユージ一人だけ、というお話。この十二人って設定って、一巻が出る前は十二人の嫁って設定だったのかな。仮題が『十二人の優しいお母さん』だったしなぁ。

アリアンナはククルより幼く見えるという、とんでもないようじょです。しかし、何故ようじょな外見なのかというのは一切説明されないという。やはりようじょは無条件で正義ということか(ぇ

主人公がヒロインに指をちゅぱちゅぱしてもらうというのはそう珍しい展開でもない気がするけど、平然とその逆をやってのける。それが穂史賀さんクオリティ。

『バード・ウォッチング』

水着対決の巻。見開き挿絵や二分の一ページ挿絵を使ったイラストによる演出が面白い。単に一ページ丸々使った挿絵は枚数が多すぎて用意出来ないという大人の事情かも知れないけど。こういう児童書っぽい挿絵の挿入の仕方ってもっと色んな作品でやっても良いと思うんだけどなぁ。

『理科準備室の星々』

ああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ、二階堂切ねぇえええぇえぇええぇぇええええEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!
もう、オチが!オチがね!

五十ページくらいあるんだけど、ユージは登場せず、完全に二階堂が主人公です。
いや、これは良かった。正直、このエピソードが無かったら地雷認定しようかと思っていたくらいでして。

二階堂には是非幸せな結末を迎えてほしいものだが……。

まとめ

何はともあれ、二階堂の話の続きをですね……。

ところで、どこかの感想サイトでタイトルに「オーガニズム」って入れてるなんてエロいって話があったんだが、ホントにエロいのは「オーガズム」であって「オーガニズム」なんだよな。
どこまでわざとなんだろうなぁ。

燃:C 萌:A- 笑:C 総:A-

MF文庫J

Posted by お亀納豆