生徒会の祝日 碧陽学園生徒会黙示録8(通常版)

生徒会の祝日 碧陽学園生徒会黙示録8 (富士見ファンタジア文庫)
著:葵 せきな イラスト:狗神 煌

「な……なんだこの『T〇LOVEる』的着地!」
「現実でこんな光景がありうるなんて!」

2013年7月の新刊。約1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。『黙示録』は1年振りか。新シリーズ『ぼくのゆうしゃ』と同時発売。 一足早く発売された限定版にはBlu-rayが付いてるんだけど、特に興味が無かったのでスルー。

さて、今度こそシリーズ完結巻。最後の表紙を飾るのはウェディングドレス姿の会長とつくし。会長が出るのは分かり切ってたけど、つくしも出してもらえるとは……。
2人同時登場のため、今までの『黙示録』シリーズとはタイトルロゴの入れ方が若干変わっている。

口絵ピンナップ裏側、物凄い無駄遣いで泣いた……。いや、今まで頑張った杉崎へのご褒美なのかもしれんけど。 今回も勿論、全編に渡って描き下ろしで挿絵があります。

『会長がもの申す!』『広める生徒会』『魔法少女くりむ☆ほいっぷ』

新聞やらドラマガの付録やらに掲載されたショートショートをきっちり収録。魔法少女は、かなりやっつけ感が……。

『彼女達のキャンパスライフ』『転校後の彼女達』『続生徒会の一存』

ドラマガで連載された特別編。新年度、旧生徒会のメンバー達は……というエピソード。

椎名姉妹の転校先は前シリーズ『マテリアルゴースト』で蛍達が通っていた現守学園なんだけど、2人が着てる制服は、ちゃんとデザインを向こうの設定に準拠させてるんだな。

『三年B組の十代』

書き下ろし。まさか巡のターンがもう1回やって来るとは……。あれ、他のヒロインより優遇されてね?
原作では、そこそこに出番のあったけど巡だけど、メディアミックスでは、存在感が薄かったから、その辺を考慮してのプレゼントなんだろうか。

『邂逅する生徒会』

書き下ろしにして、ラストエピソード。予告通り、旧生徒会VS新生徒会。 お互いのノリに戸惑う面子に吹く。深夏のパワープレイと、つくしの不運体質が、まさかのコラボw

『僕は友達が少ない』とのコラボは終わったから、向こうの名前等は伏せないといけないのかw

そして生徒会ハーレム化計画完全達成!というところで、最後の最後を、めいくに持っていかれるというミラクル。挿絵まで押さえられちゃったかー。
めいく、結構愛されてる印象があるよなぁ。いや、俺も割と好きなのだが。出番あんまり無いけどな。

総評

ってなわけで、ひたすら生徒会室で駄弁っていたファンタジア文庫『生徒会の一存』シリーズ本編10巻、外伝8巻、番外編2巻の計20冊、これにて終了。足掛け5年半か。

ずっとリアルタイムで読んでいたので感慨深いな。今思えば、ファンタジア文庫の再起に大いに貢献した気がする。

テンポの良いギャグをふんだんに盛り込むだけでなく、毎巻、最後にはシリアスを入れつつ綺麗に終わらせる手法に何度も驚かされたよな。
パッケージングで嫌厭してる人は一度読んだ方が良い。

ベストヒロインは勿論、知弦さんだよな!な!次点で、めいく。

また、今後あちこちで使えそうな設定やキャラが色々と登場しているので、その辺が、どう派生していくのかも気になるところ。

次は2013年7月、同時発売の新シリーズ『ぼくのゆうしゃ』、8月に2巻。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
生徒会の土産 碧陽学園生徒会黙示録7(2012/07)
新生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録 下(2013/03)
生徒会の周年 碧陽学園生徒会黙示録9(2018/07)

著者リンク
ぼくのゆうしゃ(2013/07)

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