神楽坂G7 崖っぷちカフェ救出作戦会議
「いいか、京ちゃん!ピンクは世話焼きの熱血バカ!イエローは可愛くてあざといっていうのがプ〇キュアのお約束だろうがぁぁ!」
やるっしゅ!
スーパーダッシュ文庫2014年6月の新刊。約5日の積み。
プリキュア史上最もバカ可愛い『ハートキャッチプリキュア!』の来海えりか/キュアマリン役の水沢史絵さんが書いたラノベということで買わざるを得ない。
小説化としてのデビューはCobalt掲載の『猫様のギフト』だけど書籍化されるのは今回が初めて。
スーパーダッシュからなのは集英社繋がりなのかしら。
イラストは色んなラノベの挿絵を描いてるしらびさんか。
帯には声優の杉田智和さんからの推薦文が。
さて、7年振りに故郷である神楽坂に帰ってきた主人公、英介は幼馴染み達と再会する。
英介達は憧れのお姉さんである真弥が経営するカフェの経営を助けるため、お客さんを呼び込もうとするが……というお話。
中盤までは、まぁこんなもんかというレベルだったんだけど、集客作戦としてヒーローショーをやろうという話が出て来たところから一気にガツンと面白くなった。
正確に言うと、凄い勢いで俺の好みの方向に話のベクトルが向いた。
戦隊なら、どういうキャラ付けでどういう配色だとか、プリキュアなら黄色はあざとい枠だとか。
照英なら泣き虫ブルーとかな。
流石にプリキュア本人がプリキュアの話するのはマズいかな~と思いながら読み進めていたら、普通に思いっきりプリキュアの話していてワロタ
まぁ、ブループリキュアに対する言及は無かったけどさ。
戦隊とプリキュアの混成チームになるんだけど、プリキュアの衣装は『ハトプリ』っぽくなってるのね。
多分、京子がマリンのイメージなんだろうな。
ショーの本番もアクシデントを挟みながらも英介達が神楽坂のヒーローとして認められていく展開がハートにガッツンガッツンクる。
っべー、ヒーローショーをプロデュースするの超楽しそうなんですけど。シナリオとか考えてーわマジで。
ごく狭い範囲の趣味の人間だけはシチュ萌えでSATSUGAIされること間違い無しですわ。
最後の妹登場の予感はただのオチにも見えるし、続刊を想定しているようにも見える。うーむ。
文章レベルも特に問題無かったように思う。著者が誰かを知らずに読んでも、特に違和感は無いんじゃないか。
後書きで知り合いにステマ頼むって言ってる通り、ブログで色んな声優さんに写真付きで宣伝させとるw
キュアハートとキュアプリンセスとかも巻き込まれてるんだけど、それステマじゃねーから!
惜しかったのは、悠斗の名前を悠太と誤記ってる部分が序盤に非常に多いところ。途中で名前を変更した名残なのかなぁ。中盤以降は問題無かったのが救いだけど。最後まで誤記ったままだったら感動のクライマックスが台無しになるところだったぜ。
そんな具合で最高のシチュ萌えラノベ『神楽坂G7』でした。全然売れ線じゃないし、続刊が出る気もしないけど俺はハートキャッチされたぜ!
燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+
イラストリンク
・彼女を言い負かすのはたぶん無理(スマッシュ文庫、2010/11)
・一年十組の奮闘 ~クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました~(MF文庫J、2012/08)
・僕は友達が少ない ショボーン!(アライブコミックス、2012/08)
・ご覧の勇者の提供でお送りします(ファンタジア文庫、2014/03)
・災厄戦線のオーバーロード(ファンタジア文庫、2015/01)
・りゅうおうのおしごと!(GA文庫、2015/09)
・ラノベのプロ! 年収2500万円のアニメ化ラノベ作家(ファンタジア文庫、2016/12)
・図書迷宮(MF文庫J、2017/10)
・シャーロック+アカデミー Logic.1 犯罪王の孫、名探偵を論破する(MF文庫J、2023/06)
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