【ラノベ感想】災厄戦線のオーバーロード
「俺の理想の、ポンコツだから!」
ファンタジア文庫2015年1月の新刊。約2ヶ月3週間の積み。第27回ファンタジア大賞金賞受賞作。応募タイトルは「二・五次元スリーセブンズ」。
粗筋で気になって購入。
イラスト担当のしらびさんは『ご覧の勇者の提供でお送りします』でファンタジア登場済。
さて、人間の想像力の成れの果て、グラフと呼ばれる異形の存在の侵攻に怯える現代日本。グラフと同種の力から生まれるグラフィティという異能力で奴等と戦う少年少女達の戦いが描かれる。
弱い能力で逆転することを夢見ながらも、最強のグラフィティを手に入れてしまった少年、笹宮銀。彼が見出したのは物体を3センチだけ動かせるというしょぼいグラフィティを持った少女、口原琴音で……。
最近流行りのチート主人公を脇に置いて、しょぼい能力の活用法を模索しながら戦っていく琴音がメインとして扱われている。
この手探り感が結構楽しいんだよなぁ。
グラフィティ周りの設定が真っ当な異能力バトルものらしくて好印象。
全体を通して、登場人物達の一人称文体を通して描かれており、視点がコロコロ変わっている。流石に、まだ1巻なので、ちょっと視点をとっちらけ過ぎかと思うが。
って、あれ、口絵ピンナップのサービスカットって劇中にそんなシーンあったか?
そんな具合で『災厄戦線のオーバーロード』でした。新作としての新鮮さが失われても面白さを維持出来るかだが……。
次は2015年4月に2巻。
燃:A- 萌:A- 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・災厄戦線のオーバーロード <2>(2015/04)
イラストリンク
・彼女を言い負かすのはたぶん無理(スマッシュ文庫、2010/11)
・一年十組の奮闘 ~クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました~(MF文庫J、2012/08)
・僕は友達が少ない ショボーン!(アライブコミックス、2012/08)
・ご覧の勇者の提供でお送りします(ファンタジア文庫、2014/03)
・神楽坂G7 崖っぷちカフェ救出作戦会議(スーパーダッシュ文庫、2014/06)
・りゅうおうのおしごと!(GA文庫、2015/09)
・ラノベのプロ! 年収2500万円のアニメ化ラノベ作家(ファンタジア文庫、2016/12)
・図書迷宮(MF文庫J、2017/10)
・シャーロック+アカデミー Logic.1 犯罪王の孫、名探偵を論破する(MF文庫J、2023/06)
第27回ファンタジア大賞リンク
・できそこないの魔獣錬磨師(金賞、2015/01)
・俺の妹を世界一の魔砲神姫にする方法(銀賞、2015/01)
・オレのラブコメヒロインは、パンツがはけない。(銀賞、2015/01)
ファンタジア大賞金賞リンク
・中の下! ランク1.中の下と言われたオレ(第21回、2010/02)
・カナクのキセキ <1>(第22回、2011/01)
・勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。(第23回、2012/01)
・勇者リンの伝説 Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。(第24回、2013/01)
・女の子に夢を見てはいけません!(第26回冬期、2014/07)
・非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが……(第28回、2016/01)
・追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ(第29回、2017/01)
・お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか(第30回、2018/01)
・恋愛至上都市の双騎士(第30回、2018/01)
・ようこそ最強のはたらかない魔王軍へ! ~闇堕ちさせた姫騎士に魔王軍が掌握されました~(第32回、2020/04)
・魔女と始める神への復讐 進化の魔女と裏切られた少年(第33回、201/01)
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