【小説感想】文庫版 邪魅の雫
著:京極 夏彦
「西田さん。貴方は━━実菜さんが好きだったのでしょう」
「好き━━だったのでしょうか」
「世間ではそう云うんです。それは別に特殊な感情じゃない。好きな人、大事な人が居なくなると、淋しく哀しいものです。でも、それは世界の終わりとは何の関係もない、迚も日常的な、ごく当たり前の感情なんです」
講談社文庫2009年6月の新刊。発売日ではないにしても、発売直後に買ったから1年3ヶ月くらい積んでた計算になるなw
最近は通勤電車の中での読書時間が読了冊数に効いてきてるわけだけど、これは流石に分厚過ぎて持ち運べないから、読み終わるまでに1週間もかかってしまった。
分冊版は表紙が格好良くないし、この分厚さで読むからこそ楽しいって部分もあるし。
今回は連鎖する毒殺事件の話。登場人物が阿呆みたいに多いのはいつも通り。メモりながら読んでも、相当混乱しましたw
バラバラだった事件が繋がっていくシーンはやっぱりwktkするよな。wktkするだけで、詳細には置いてけぼりだった気もするが。
どんどん被害者が増えていく絶望感もいつも通りで安心する。
京極堂の書評は読み物という話は興味深かった。確かに、僕はあんまり面白いかどうかを確かめるために、書評を見ようとは思わないしなぁ。
解説は何と西尾維新さん。どんな捻くれたことが書いてあるのかと思ったら、普通でした。でも本編に言及してなくね?
燃:B+ 萌:C 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・文庫版 鵼の碑(講談社文庫、2024/09)
著者リンク
・分冊文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼(上)(2011/09)
・文庫版 死ねばいいのに(2012/11)
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