【小説】文庫版 みとりねこ【感想/ネタバレ】
著:有川 ひろ
猫の安全はこの安全、子の安全は猫の安全。表裏一体、陰陽合一、家内安全。
講談社文庫2024年4月の新刊。約6日の積み。『文庫版 アンマーとぼくら』からは3年8ヶ月振り。
猫と人間、その生死を描く短編集が登場。タイトルの時点で泣かせにきていることが察せられて、ぐぬぬ。
開幕早々『旅猫リポート』の番外編2作で胸を掻き毟られる。この後に待ち受ける悲劇を知っているから、まぁ辛い。勿論辛いだけではない、幸せな時間が確かにあったって話ではあるんだけどもなぁ……。
で、この2本を読み切って一息ついたと思ったら、次が『アンマーとぼくら』の番外編である。油断させてから、もう一度刺してくるのやめろやwwwww
一番面白かったのは、漫画家とその奥さんが赤ちゃんと猫を同時に家族に迎え入れる
『シュレーディンガーの猫』ですね。
赤ちゃんと猫ちゃんが一緒におねむになるの図、尊過ぎんか……?しかし、いつ死が彼等を襲うのかとビクビクしてしまう……。
生まれた時から一緒に育った男の子と猫ちゃんの別れを描く表題作『みとりねこ』はまぁ涙腺にクる。短編ながらしっかりキャラを好きにさせておいて、辛い展開にするのやめて……(´;ω;`)
初回限定特典として書き下ろしエッセイペーパーが付属。へ~一般の文庫でもそういうのあるんだね。
えっ、『旅猫リポート』の映画に出演していた猫ちゃん、撮影後に有川さん家の猫になったのかw
そんな運命あるんだ……。
燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+
著者リンク
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・レインツリーの国(ハードカバー、2006/09)
・文庫版 空の中(角川文庫、2008/06)
・シアター!(メディアワークス文庫、2009/12)
・三匹のおっさん(ハードカバー、2009/03)
・文庫版 阪急電車(幻冬舎文庫、2010/08)
・文庫版 フリーター、家を買う。(幻冬舎文庫、2012/08)
・文庫版 植物図鑑(幻冬舎文庫、2013/01)
・文庫版 県庁おもてなし課(角川文庫、2013/04)
・新潮文庫版 キケン(新潮文庫、2013/06)
・新潮文庫版 ヒア・カムズ・ザ・サン(新潮文庫、2013/09)
・文庫版 ストーリー・セラー(幻冬舎文庫、2015/12)
・文庫版 空飛ぶ広報室(幻冬舎文庫、2016/04)
・文庫版 旅猫リポート(講談社文庫、2017/02)
・文庫版 明日の子供たち(幻冬舎文庫、2018/04)
・文庫版 アンマーとぼくら(講談社文庫、2020/08)
・文庫版 イマジン?(幻冬舎文庫、2022/08)
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