【小説感想】分冊文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼(上)

12月 22, 2016 by
Filed under: 講談社文庫 

分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(上) (講談社文庫)
著:京極 夏彦

配信されるデータから酌めることだけが真実である。
だから真実のほとんどは嘘なのだ。
虚実の区別なんかない。
だから知る意味もない。

講談社文庫2011年9月刊行物。約1年7ヶ月の積み。『文庫版 邪魅の雫』からは2年3ヶ月振り。

舞台は近未来。人々はネット上でのやりとりが主流になり、リアルコミュニケーションの薄れた世界。
そこで起きる連続殺人事件に関わっていく少女達と、カウンセラーの不破、2つの視点で物語は描かれる。

実はオリジナル版を読んでる俺です。確かあれが初京極さんだった筈。ただし、内容はほぼ憶えてなかったワナ。2つの視点が交互に展開されることさえ忘れていた。麗猫(レイミャオ)の名前だけはしっかり憶えている不思議。

これはジャンルはSFミステリーということで良いのか。連続殺人事件の謎を追う形になってるし。

ただ、それと同時進行で人と人とのコミュニケーションの在り方を問い掛ける内容にもなっている。技術が発達して暮らし易くなった筈なのに、全体的に陰鬱な雰囲気が漂ってるよなぁ。作風の所為もあるんだろうが……。

確か『百鬼夜行』とリンクしてる筈なんだが、どこだろう。まぁ、下巻の方にしか出て来ないのかもしれないが。

次は同時発売の下巻、2011年10月に2巻の上下巻、2011年2012年11月に『文庫版 死ねばいいのに』。

燃:C 萌:C 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
分冊文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼(下)(2011/09)

著者リンク
文庫版 嗤う伊右衛門(角川文庫、2001/11)
文庫版 巷説百物語(角川文庫、2003/06)
文庫版 邪魅の雫(2009/06)
文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし(角川文庫、2010/10)
厭な小説 文庫版(祥伝社文庫、2012/09)
角川文庫版 幽談(角川文庫、2013/12)
文庫版 虚言少年(集英社文庫、2014/09)
文庫版 オジいサン(中公文庫、2015/02)
文庫版 書楼弔堂 破暁(集英社文庫、2016/12)

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