【映画】さよならの朝に約束の花をかざろう【感想/ネタバレ】

さよならの朝に約束の花をかざろう [Blu-ray]

「愛すれば、本当のひとりになってしまう━━」

2018/02/24公開。P.A.WORKS製作のアニメ映画。ケーブルテレビで放送していたので視聴。
何といってもタイトルがエモい。

脚本が岡田麿里さんというのは前から知っていたが、監督も岡田さんがやってるのか。実写映画だとそういうのはちょいちょい聞くように思うが、アニメでは珍しいんじゃない?知らんけど。

舞台はファンタジー世界。不老長命の種族イオルフの里がメザーテ王国軍に襲撃されるところから物語は始まる。
辛くも何を逃れたイオルフのマキアは偶然拾った戦災孤児をエリアルと名付け、育てることになるが……。
いかにもファンタジーでござい、といった具合のBGMが耳に心地良い。

マキアは冒頭では15歳だが、終盤になる頃には外見はほぼほぼ変わらないものの100歳前後となっているわけで、キャストの石見舞菜香さんはさぞ演じ分けが大変だったであろう。
見た目で年齢を重ねていることを表現し難いから、声の芝居にしっかりと乗せないと時間経過が伝わり難いんじゃなかろうか。

長老様の言う、愛すれば本当にひとりになってしまうというのが深い。誰とも交わらなければ孤独を知ることもない。だけれども交わることで生まれる幸せもあるわけで。
しかし人間社会で素性を隠して暮らそうとすると、イオルフはその美しさの所為で嫌でも周りの人が寄ってきちゃうんだよなぁ。

一方、もう1人、物語の軸になる人物が。イオルフの娘レイリアはメザーテ王に妃として迎えられることに。
何とか生んだ娘メドメルはイオルフの性質を受け継がなかったため用済み扱いされてしまう。バロウはハーフだけど不老のようだったし、イオルフの性質を親から受け継ぐかは生まれてみないことには判らないということか。
で、このレイリアのシーンがどうにもストーリーをブレさせるというかなぁ。マキアとエリアルの物語に焦点を絞って、彼女達の描写を増やせば良かったのでは。ただでさえ劇中での時間経過が早いわけだし。

ラストに天寿を全うしようとしているエリアルと会い、彼を拾って生きる意味を見出したところから彼と離れるまでを一気に回想してくるのはズルいでしょ。映画館で観たら泣いちゃう……(´;ω;`)
宣伝映像を見たときは恋愛ものだと思っていたんだけど、親子愛のお話だったのか。

燃:C 萌:A- 笑:C 総:A

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Posted by お亀納豆