【ラノベ】戦うパン屋と機械じかけの看板娘 10巻【最終巻/感想/ネタバレ】
著:SOW イラスト:ザザ
「おじいさんになった主さまのおとなりに、おばあさんになって、一緒にいたいなって……思ったんです」
2019年11月の新刊。約2年11ヶ月の積み。10ヶ月振りの新刊。
表紙は初心に戻ってルートとスヴェン。よく見ると服は随分ボロボロだけど。
さて、晴れて夫婦となったルートとスヴェン。スヴェンは夫と一緒に年をとっていきたいと人間になる方法を知るべくマイッツァーの行方を追うが……。
遂に明かされる今の世界の成り立ちとスヴェンという存在の謎。どんどんスケールがデカくなっていって、今巻はルートとスヴェンの話という印象は薄くなってしまったかしら。
追い詰められて機械のボディを露にした聖女。辿り着いた末路の何と醜いことよ。最後にはちょっとした救いは残されていたが……。
そして最悪の結末は回避出来たものの、戦争勃発は避けられなかった。そんな中、姿を消した2人のパン屋は……。
敢えてルートとスヴェンの視点からは語らず、周辺情報から2人のその後を浮き彫りにしていくラストが気持ち良かった。最後の挿絵の大団円感よ。
あっ、結局ソフィアさんはダイアンに振り向くことはなかったんだな……。
総評
そんな具合でパン屋の店員が世界の命運を動かすHJ文庫『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』全10巻でした。足掛け4年7ヶ月。
ザザさんの宣伝漫画に釣られて買ったタイトルも気付けば長いシリーズになったわけで。個人的にはもっとこぢんまりしたハートフルストーリーを期待していたんだけども、意外や意外、世界全体を巻き込むような壮大な物語になりましたね。
ハートフルな方に振っている時の方が楽しめたので、そこは惜しかったかなあ。ハートフル方面にもっとウエイトを置いたタイトルを読んでみたい気がする。
SOWさんはこの後、HJ文庫では書いてないっぽいね。
燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A+
シリーズリンク
・戦うパン屋と機械じかけの看板娘 9巻(2019/01)
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