【ラノベ】メルヘンザッパーデストロイヤー 英雄になり損ねた男、最底辺スラム街で掃除する【感想/ネタバレ】
著:林 トモアキ イラスト:愛媛 みかん
「あんなゴミみてぇな街でも生きてる人間がいて、それを守ろうって思いやれる人間がいるんだ!てめぇは今その優しさに負けたんだ、わかるか!?」
スニーカー文庫2023年4月の新刊。約1日の積み。『ヒマワリ』を完結させた林さんが3年7ヶ月振りに復活。もうスニーカーからは本を出せないのかと思っていたわ。
表紙は副題の方がデカデカと書かれているが、これはちょっとでも売れ線に寄せるための苦肉の策なのかしら。
何やら作家生活20周年記念として好きなものを書かせてもらったそうな。絵師がデビュー作『ばいおれんす☆まじかる!』と同じ愛媛さんなのは林さんの指定。
2人とも業界で20年以上、生き残っているわけでそれだけで凄ぇことだよな……。
地球外生物兵器ヴィトロムとの戦いによって人口が半減した未来の地球。かつて前線で死力を尽くして戦った青年タクルはお役御免となり、冴えないその日暮らしを送る日々。そんな彼はある日、スラム街にそぐわない容姿の少女を拾って……。
何だろう、好きなものを書いたというだけあって、テンションとか世界観とかが20年近く前のラノベの硬派なノリに近いというか。美少女?サービスシーン?は?知らんけど???と言わんばかりの作りで。
正直、林さんのリンクする世界観の一端を担う作品なんだろうと思って買ったが、どうも全然そういう気配は無さそうで。今までのシリーズは必ず1巻から繋がっていることが判るようになってたよね?
もう『ミスマルカ』の続きを出すのは無理なんだろうか……。まぁ死ぬほど積んでた俺が言うのもアレなんですが。
流石に20年も経つと画風も変わるということなのか、愛媛さんの絵ってこんな感じだったかな……と。巨大な胎児のようなヴィトロムを挿絵指定したの誰だよ、怖ぇよw
そんな具合で新作でした。売行次第では続きが出る……かもしれない様子。うーん、厳しそう……w
燃:B+ 萌:B+ 笑:B 総:A-
著者リンク
・ヒマワリ:unUtopial World 8巻(2019/09)
スポンサーリンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません