ミカヅチ <3>
「紅蓮君。一つ覚えておいて。君が依って立っている価値観は絶対でも何でもないの。それは恐らくは君がしばらく御厄介になっていた笹原家の価値観なのでしょうけれど、時代や場所によってそんなものいくらでも変わる」
「だから自分は正しいってのか」
「違うわ」
「私が正しくないように君も正しくないのよ。正しいなんて所詮、幻」
「覚えておいた方がいいわ。正しさにすがる者は、やがて自らの正しさを担保する為に、他人のすがる正しさを否定する様になる」
約1ヶ月3週間半の積み。9ヶ月振りの新刊。そんなに空いてたのか。まぁ、複数シリーズ同時進行しまくりんぐだからなぁ。
さて、第2エピソードにして早くもヤドリギが組織的に動いている気配が漂ってきました。いや、漂ってきたってか、確定なんだけども。
これが変身ヒーローのお約束なのか?今一つ、どこがお約束なのか、よく理解らないんだよなぁ。
何にせよ、実は敵も組織で動いてるってのが判るとZOKUZOKUするよね。
今回は一応、1冊でエピソードとしてのキリはついているけど、今後へ引っ張る要素が色々と。
特に琴音のヤンデレ化気配が怖過ぎる。単純にヤドリギ化ってオチではなく、それを越える絶望が仕込まれてそうでなぁ。
まぁ、死ぬってことはないと思うけど。
いつも通りの高水準で安定した面白さでした。
燃:A 萌:B+ 笑:C 総:A+
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