【ラノベ】みみみみ －御手洗澪には未来が視える－【感想／ネタバレ】
著：岬 鷺宮 イラスト：イコモチ
「新天地での新生活、待遇は上々。しかも、すぐそばにはわたしというビジュ強女……完璧すぎるでしょう、布陣が！」
ＭＦ文庫Ｊ2024年９月の新刊。約６日の積み。『午後４時。透明、ときどき声優』を２巻まで刊行した岬さんが１年１ヶ月振りに送る新作。
意味不明な平仮名４文字タイトルといえば、2000年代頃によく見られたゴールデンパターンじゃないすか！とテンション上がってしまってなぁ。
【ＩＷ禍（アイダブルか）】によって滅亡の危機に瀕した人類を類稀なる未来視能力によって救った少女、御手洗澪。
後方部隊に務めていた少年、桃澤基雄はそんな澪の側近に選ばれることに。恋人という立場で澪の日常の補佐を言い渡された基雄は少しずつ澪という少女の本質を知っていき……。
世界を救った少女の日常と恋を描くアフターストーリーという形で、これはポストアポカリプスとは言わんのかな。世界滅んでないしな。
うーん、詰まらないというわけではないんだけども、どうにもパンチが弱いというか。１巻ということを差し引いてももうちょっといちゃいちゃだの甘酸っぱい展開だのがあっても良いと思うんだけどな。
【ＩＷ禍】は完全に終結しているようで、まだその残滓が見え隠れしているような状況なので、いつシリアス方向に振られてもおかしくないように思えて、それも地味にストレスかなぁ。どういう心構えで読めばいいのか決め切れないのがマイナスに働いているような。
ってことで続きが出てもスルーだね……。
燃：C+ 萌：Ａ 笑：A- 総：A-
著者リンク
・失恋探偵ももせ（電撃文庫、2013/04）
・陰キャになりたい陽乃森さん Step１（電撃文庫、2017/10）
・三角の距離は限りないゼロ（電撃文庫、2018/05）
・恋は夜空をわたって（電撃文庫、2021/12）
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