【ラノベ感想】失恋探偵ももせ【1巻】
著:岬 鷺宮(みさき・さぎのみや) イラスト:Nardack
「……俺はやっぱり、永遠に続くものがあるかもしれないって、そう信じてる」
「その……正直、そこに理屈はないんだ。理由はないんだ。それでも今の俺には……この気持ちがずっと続くようにしか思えなくて、どこかで終わるものだとは思えなくて……だったらそれを、永遠って呼びたいと思うんだ」
失恋どころか
LOVE始まっちゃってるじゃNAI!
電撃文庫2013年4月の新刊。約2週間の積み。
第19回電撃小説大賞電撃文庫MAGAZINE賞受賞作。タイトルとイラストに釣られて買いました。
応募時のタイトルは「失恋探偵百瀬」。確かに全部漢字だと堅い印象を受けちゃうし、納得の改題。
帯には竹宮ゆゆこさんからの推薦文が。食欲アピールすんなw
イラストは最近出現率上昇中のNardackさんか。
さて、舞台は北海道にある、とある高校。たった2人のミス研部員、野々村九十九と千代田百瀬は、「失恋の真実」を解き明かす失恋探偵なる活動を行っていた。2人の元には、失恋にまつわる様々な悩みを持つ人がやって来て……という連作短編集。
プロローグと第1エピソードは電撃文庫MAGAZINEに掲載済。先行掲載という形式だったので、そのときはスルーしてました。その時点で文庫買うの決まってたし。
正しく恋を終わらせて、次の恋へ進むためのお手伝いをする失恋探偵ということで、ビタースウィートな感じの展開を予想していたんだけど、ぶっちぎりにLOVE寄せしてた件。
失恋の話もあるにはあるんだけど、単に相手がクズだったってパターンだしなぁ。
で、殆どのエピソードがハートフルでなぁ。そもそも、ミス研で可愛い不思議系後輩と2人っきりで謎を追うとか、その時点でシチュ萌えで持っていかれそうなのに、各エピソードでもガッツンガッツンLOVE寄せしてくるもんだから……。
九十九と百瀬にしても、のっけから、こいつらイチャつき過ぎだろ……って感じだしなぁ。
てっきり2人の関係は探偵と助手以上、恋人未満な状態をキープするのかと思いきや、さくさくっと両想いになっちゃいましたね。
もっとイチャイチャしても良いのよ。
内容からして、長々とシリーズ展開するようなものではないと思うんだけど、続けていってほしいシリーズですね。
燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・失恋探偵ももせ <2>(2013/08)
著者リンク
・陰キャになりたい陽乃森さん Step1(電撃文庫、2017/10)
・三角の距離は限りないゼロ(電撃文庫、2018/05)
・恋は夜空をわたって(電撃文庫、2021/12)
・みみみみ -御手洗澪には未来が視える-(MF文庫J、2024/09)
イラストリンク
・東雲侑子は短編小説をあいしている(ファミ通文庫、2011/09)
・紅炎のアシュカ(このライトノベルがすごい!文庫、2012/12)
・睦笠神社と神さまじゃない人たち(このライトノベルがすごい!文庫、2013/08)
第19回電撃小説大賞リンク
・アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム(大賞、2013/02)
・明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。(金賞、2013/02)
・塔京ソウルウィザーズ(銀賞、2013/02)
・フルスケール・サマー(4次選考、2013/08)
電撃小説大賞電撃文庫MAGAZINE賞リンク
・隙間女(幅広)(第15回、2010/07)
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