はなぢ店長じゃ、だめですか? <1>

はなぢ店長じゃ、だめですか? 1 (ファミ通文庫)
著:新木 伸 イラスト:火曜

「あれだね。射精擬音は文化だね」

ファミ通文庫2012年2月の新刊。約5ヶ月3週間半の積み。『明るい家族砲計画っ!』を5巻で完結させた新木さんが1年7ヶ月振りに復活。
タイトルの「店長」は可愛く「てんちょ」と読みます。

今度はエロマンガ専門店《マーベラス》を舞台に繰り広げられる日常系ラブコメ。
エロマンガ専門店とはいえ、舞台が本屋さんだと言われれば買わざるを得ない。

エロマンガが大好きな高校生、陸はある日、馴染みのエロマンガ専門店で、クラスメイトの少女、綾乃が働いているのを目撃する。
病気の父親の代わりに働いている彼女を手伝う事になった陸だったが、他の店員は曲者揃いで……というお話。

面白い構成となっていて、ごくごく短いSS、短めの短編が交ざって1冊の本を構成している。
合間合間にはミニコーナーみたいなものもあり、非常に楽しい作り。

何がビックリするって、エロマンガ知識前提の内容なのがビックリする。スクエニの漫画『私のおウチはHON屋さん』なんかもエロマンガ専門店が舞台だけど、ソフトさが全然違う。

扱ってるネタが実にアレ。開始1行目から「射精」とか出て来るし、ヒロインの胸にバイブ機能付きの呼び鈴入れて遠隔操作するし、太股の内側に「正」とか言うし。
けしからん!って思ったけど、よく考えたら、この人、ずっと昔から足コキとか書いてたな。
いやしかし、成コミ知識があることが前提のラノベとか凄い矛盾存在だな。ラノベって中高生向けのものだったんじゃないんですかー!やだー!

《マーベラス》は入口が2つあり、その両方の近くに、それぞれレジが存在する作り。レジが同じフロアで離れた位置に2ヶ所って客の管理がし難くね?
でも、こういう感じの店のラノベバージョンで働きてー。

陸の自給エロ漫画1冊って高いな、おい。
ちなみに、この世界では成年指定という概念が存在しないらしい。まぢかよ……w

新木さんの作品のお約束なのか、前シリーズ『明るい家族砲計画っ!』やガガガ文庫『GJ部』と繋がっている。というか、メインキャラが同じ学校に通っている。
時系列は、やや異なるみたいだけど。
こっちでもモース硬度言うてるw

そういうわけで、『はなぢ店長じゃ、だめですか?』でした。シチュ萌え過ぎて辛い。
次は2012年7月に2巻。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
はなぢ店長じゃ、だめですか? <2>(2012/07)

著者リンク
GJ部(ガガガ文庫、2010/03)
明るい家族砲計画っ!⑤(2010/07)

ファミ通文庫

Posted by お亀納豆