【ラノベ】むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯【3巻/感想/ネタバレ】

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著:野村 美月 イラスト:竹岡 美穂

こいこい、と相手の気持ちを引き寄せようとせずにいられない気持ちを、恋と呼ぶのなら、ぼくはたまらなく君に恋している。

2021年7月の新刊。約3日の積み。8ヶ月振りの新刊。とはいえ間にソフトカバーの方が出ているので、そんなに久し振りという感じは無い。

表紙は夜長姫と彼女と影響を与え合っていた少女、鏡見子(かがみこ)。左右対称チックな構図が素敵ですね。配色が逆だったら超竜神になるところであったわ。

さて、今回も連作単編集形式。若迫君のカタブツっぷり良いよねぇ。拙者、こういう朴訥な男子大好き侍。『文学少女』の芥川君もこんな雰囲気じゃなかったっけ。

後半に収録されている中編では、むすぶと夜長姫の出会いの物語の続きが明らかに。思っていたよりも早く語られた印象。もっと小出しにしていくのかと。

何というか随分血なまぐさい出会い方だったのね……。美しい文章と綺麗な挿絵で、こういうエグいことぶち込んでくるのは『文学少女』の頃から変わってねぇな……。

むすぶが訪れた姫倉所有の別荘って『文学少女』でも舞台になった場所だったのか。そう言われたらそうだったような気もする……。
ラストはきっちりと〆られており、あれ、このまま完結でも問題無いレベルの終わり方をしてるんですけど……。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者(2020/11)
むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ(ソフトカバー、2021/02)

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むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯 (ファミ通文庫)

ファミ通文庫

Posted by お亀納豆