迷い猫オーバーラン!12 護ってなんていってないんだからね!!
「バカ巧!朴念仁……二回死ね!!」
2012年2月の新刊。約6ヶ月3週間半の積み。3ヶ月振りの新刊。『パイコキ』9巻からは連続刊行。
最終巻の表紙は勿論、文乃。全くツンデレに見えねぇ……。
最後を飾るイラストは、美少女ゲームの原画家でお馴染み、みつみ美里さん。ラノベの挿絵を描くのは初めてなんだとか。よく連れてこれたな……。
まぁ、絵師交代の悪印象を払拭するには、これくらいのネームバリューを持った人が必要だったのかもしれんが。
さて、季節は物凄い勢いで流れ、刻一刻と卒業の日は近付いていた。受験勉強に追われる巧を始め、それぞれが進路に進路を定めていく中、文乃はある決意を固めていた……というお話。
卒業が近いということで、最終巻っぽい雰囲気はあるものの、基本的には、いつもの迷い猫同好会のノリ。
文乃の決意をみんなが知ってからはシリアスっぽくなるけど。
遂に柴田が行動を起こすが、遂に一度もイラストに登場しなかった所為で、存在感の無さが半端無い。
確か、一度も出てなかったよな……?
口絵で文乃がウェディングドレスを着ていたから、遂に巧、決断の時か!と思ったら、誰も選ばないまま終わるんかい!
打ち切りエンドならまだしも、ちゃんとした完結するなら、誰かを選んでくれよ……。
冒頭の「卒業生総代 都築巧」の時点で涙腺クライマックスの予感だったのに惜しいぜ……。
総評
ってなわけで、アニメ化もされたツン美少女満載のハイテンションラブコメ『迷い猫オーバーラン!』全12巻、これにて完結。足掛け3年4ヶ月か。
本当に、本当にイラストの騒動さえ無ければ……。無ければ……!
ぺこさんのイラストで12冊揃えたかったぜ……。
でも、そんな逆境を乗り越えて、無事完結出来たことを祝うべきなんだろうな。
最初の数冊はそうでもなかったんだけど、登場キャラクターが増える度に広がっていく絆みたいなものがハートフルでなぁ。
何といっても、みんなの力を結集する9巻がアツい。
10冊以上も続けたんだから、巧にはバシッと文乃を選んでほしかったところなのだが……。
それは彼の今後に期待ってことなのか。
取り敢えず、松さんがシリーズを始めては放り出す人でないことが判って一安心ですね。
次は2012年5月に『パイコキ』10巻、7月に新シリーズ『オトメ3原則!』1巻、9月にそれの2巻、10月に『パイコキ』11巻。
燃:B- 萌:A- 笑:B- 総:A+
シリーズリンク
・迷い猫オーバーラン!11 護らせてあげてもいいわよ!?(通常版)(2011/11)
著者リンク
・パパのいうことを聞きなさい! <9>(2012/01)
・パパのいうことを聞きなさい! <10>(2012/05)
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