神鎧猟機ブリガンド <4>
「私のヒーローは……貴方だよ」
ヒーローはここにいる。
2015年12月の新刊。約3日の積み。5ヶ月振りの新刊。
さて、予告通り最終巻。〈ブリガンド〉と〈ブレイバー〉を狙って動き出した〈フォスファー〉。搦め手を使い出した〈悪魔憑き〉の前に連志郎達は……。
この期に及んで、まだ紫織のあざとい挿絵があるとかまぢ。それも2枚も。どっちもメイド絡みなんだけど、榊さんの希望なんだろうか。
〈悪魔憑き〉の卑劣な作戦によって、〈ブリガンド〉を庇った大悟は生命を落としてしまう。
口絵で白い〈ブリガンド〉が登場することは判っていたから、何らかの方法で大悟が乗ることになるんだろうと思っていたけど、全然そんなことなかったわ。
ヒーローは受け継がれていくっていうことを示すために退場させざるを得なかったんだと思うけど、何で死んでしもたん……(´;ω;`)
〈悪魔憑き〉の正体は結局ふわっとしたまま終わってしまったな。宇宙から飛来した存在ってことはハッキリしたけど、それ以上のことは判らず。まぁでもアレか。ヒーローもので敵の出自なんて別に明確にしなくても良いといえば良いのか。
以前から示唆されていた紫織が絡んだパワーアップフラグは2体目の〈悪魔狩り〉こと〈ブリガンド・イミュ〉だった。
なんだ、〈ブリガンド〉自体がパワーアップするわけじゃないのか。ここがちょっと俺のツボから外れてしまって惜しかったなぁと。
強化外装が付くなり〈コベット・ファング〉が強化されるなりすれば燃えたんだけども……。
ラストは連志郎の心の問題が決着して、戦い自体は一区切りがついただけで、まだまだ続くエンドに。
総評
そんなわけでヒーローの定義を問いかけるダッシュエックス文庫『神鎧猟機ブリガンド』全4巻、これにて完結。足掛け1年1ヶ月。
もう少し続けてほしかったという気持ちがあるけど、4巻構成は当初からの装丁通りだったようだし、ひとまず無事ちゃんと完結出来たことを喜びたい。
いや、『覇道鋼鉄テッカイオー』の3巻をまだ読んでないから、あっちがちゃんと終わってるのか判らないんだけども。
ヒーローとは何かに拘ったストーリーはいつもの榊さんらしくて好きなんだけど、ロボットものとして見たときに、もうちょっとお約束的展開があっても良かったのかなとは思う。
強化合体とか後期パワーアップ的な。
後書き曰く、意図的に語っていないネタがあるらしく、その辺はコミカライズでやるかもしれないとか何とか。単なる本編コミカライズというわけではなさそうなので、そっちも楽しみですね。
発売に気付かなそうで怖いw
燃:A 萌:A 笑:C 総:A
シリーズリンク
・神鎧猟機ブリガンド <3>(2015/07)
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